世界のHIV感染者、今年は過去最多500万人増加

 

国連合同エイズ計画(UNAIDS)は21日、世界のHIV感染者が今年500万人増加し、4030万人になったことを明らかにした。今年は15歳以下の子ども57万人を含む310万人がエイズで死亡。全感染者の半数近くが女性で、今年の感染者は半数以上が15~24歳だ。

ニューデリーで会見したピーター・ピオット事務局長によると、新たな感染者は今年、2003年と比べて6.5%増加し、エイズ発見以来最多となった。ピオット事務局長は「世界は今もエイズの深刻な試練に直面している。現在行われているあらゆる努力も、エイズ蔓延の抑制にはまだ足りない」と指摘。活動の重点を今後5年間、世界各地でエイズの予防に関する知識を可能な限り多くの人々に伝え、可能な限り多くの感染者に治療と支援を差し伸べることに置くと表明した。

「人民網日本語版」2005年11月22日