「中国は寛大、日本は未熟」友好に奔走の日本人語る

 

アジア環境技術推進機構の事務局長の川上彰夫理事は、かつて建国まもない中華人民共和国に最初に接した日本の青年の一人で、現在までしばしば日中間を往復し友好交流事業に携わってきた。川上氏はこのほど、日本に駐在する「環球時報」契約記者のインタビューに応じて、次のように語った。

日中関係に関しては、歴史的に見れば、中国は経験豊富で寛大な大人であり、日本はまだ未熟な子どもだ。中国の数千年の歴史経験は中国だけでなく、全世界の大事な財産だ。日本は中国から学ぶべきであり、中国もその経験を日本に伝えることができる。

かつて中国は日本に対して戦争賠償請求を放棄し、日本の残留孤児を育ててくれた、これは、日本人にとって山のように大きな恩とも言うべきである。日本人も、これについて中国に非常に感激している。まさに中国に大きな度量と寛容さがあるからこそ、日本には多くの中国ファンがおり、30年余りにもわたる日中友好も続いてきたのだ。

現在、日中間にはかつての先人のような緊密な交流が不足しているようだが、多くの矛盾が生まれたのもこのためだろう。日中友好に携わる者として、非常に心が痛む。日中両国がかつてのように寛大な心で互いに接しあい、大国らしい姿勢で現在の両国間の対立を見つめれば、日中間の問題はきっと好ましい解決に至るだろう。

東中国海の石油問題に関しては、日中両国はこのような争いにこだわるべきではなく、総合的なエネルギー開発戦略という角度から問題を解決するべきだ。日本は、エネルギー節減、循環経済などの面で豊かな経験を蓄積し、多くの新技術も開発している。日本と中国は手を携え、環境保護と再生不可エネルギーの節減を両立できるマクロ計画を提案し、共同開発と新エネルギー普及を通して現在のエネルギー不足の問題を緩和しなければならない。これは、中国にとって必要なことであり、日本にとって当然すべきことである。

「人民網日本語版」2005年11月23日