王毅大使、現在の中日関係について語る(2)

 

中国の王毅駐日大使は24日、日本の外国人記者クラブで記者会見を開き、主に中日関係について話した。記者との一問一答は次の通り。

――中日間にあれこれ問題が存在しているが、両国の指導者は他国のように相互訪問や会談を行うことができるのか。

中日両国は隣国同士だ。われわれはこれまで、両国の指導者の相互訪問や会談の実現を望んできた。だが、このような接触は対面のための対面ではなく、また外部に見せるためだけであってはならない。両国の政治関係が正常と言えない現状の中で、会談は、問題解決の促進に役立ち、両国関係における政治的障害の克服に役立ち、双方の相互理解増進に役立ち、両国の国民の支持と歓迎を得るのに役立つものでなくてはならない。

――中日間の国民感情が悪化している原因は、「反日教育」にあるのではないか。

中国は他の国のように愛国主義教育はあるが、ある特定の国に反対するような教育は決してない。今は情報化社会であり、中国の民衆は日本の歴史を知っているだけでなく、それ以上に現在のことも知っている。中国の民衆が日本の戦後の平和発展を知らないという言い方は、事実ではない。現在の問題は、日本の戦後の平和発展を知れば知るほど、現在日本で起こっていることが理解しにくくなることだ。

「人民網日本語版」2005年11月25日