2001~05年の経済成長率、年平均8.8%

 

第10期五カ年計画(2001~05年)期間の中国の経済成長率は、年平均8.8%に達し、予想値の7%を大きく上回った。

アジア金融危機による停滞の影響を受けて、第10期五カ年計画の最初の2年間の経済成長は比較的緩やかだった。経済成長率は01年が7.5%、02年が8.3%だった。

03年以降は、中国経済自身の成長力が不断に強まり、新たな成長サイクルの上昇期に突入した。経済成長率は03年に一気に9.5%まで跳ね上がり、04年もこのペースを維持した。国家統計局の予測(速報値)によると、05年の経済成長率は9%かこれをやや上回る見込み。

現在の経済運営は引き続き全体的に上向きで、経済成長の中に潜むエネルギーは当分減退しそうにない。予測では、中国経済は今後当面穏やかな軌道の上を進み続ける。同時に、投資の過熱が引き起こす生産力の過剰が集中的に現れていることや、粗放型の成長モデルが引き起こす資源・エネルギーの消耗、国際貿易摩擦などの問題が深刻化していることに注意しなくてはならない。マクロ調整政策を安定させ、経済構造を調整し、経済成長モデルを転換することが、未来の経済の安定的成長にとって非常に重要だ。

「人民網日本語版」2005年11月30日