新中日友好21世紀委員会第6回会合、4つの共通認識

 

新中日友好21世紀委員会の第6回会合(秋田県小坂町)が10日、2日間の日程を終えて閉幕し、中国側の鄭必堅座長と日本側の小林陽太郎座長が閉幕式で総括発言を行った。

鄭座長は、今会合で得られた共通認識として、次の点を指摘した。

第1に、双方の委員は共に、胡錦濤主席と安倍首相によるハイリゲンダム会談の重要かつ積極的な意義、そして安倍首相の訪中と温家宝総理の訪日による重大な成果を、高く評価した。また、現状において両国は「和すれば則ち共に利し、戦えば則ち共に傷つく」との経験と教訓を銘記し、中日関係の貴重さを大切にし、状況を改善し、チャンスを捉え、戦略的互恵関係を着実に推進し、中日関係をさらに高いレベルへと押し上げていかなければならないとの認識で一致した。

第2に、双方の委員は共に、両国間の戦略的互恵関係にはなお脆弱な一面があり、それは主に政治的な相互信頼の不足に表れていること、共通の戦略利益の開拓が待たれ、国民感情もなお一層の改善を必要としていることを冷静に認識している。

第3に、双方の委員は、両国関係における重大で敏感な問題について踏み込んだ話し合いを行い、関係問題の適切な処理が、両国関係の健全で安定した発展と、両国関係の停滞さらには後退の防止にとって、極めて重要であるとの認識で一致した。

第4に、双方の委員は共に、中日関係はすでに2国間の範囲を超えており、地域および世界の視点で協力を強化しなければならないとの認識で一致した。

小林座長は「03年の新日中友好21世紀委員会の発足以降、双方の委員は両国関係が抱える問題とその解決策について実務的で踏み込んだ検討を行い、中日関係の改善と発展を促すため、積極的な提案を多く示してきた。たとえば大局的・長期的・戦略的視点から中日関係を重視し、青少年交流の促進に力を入れること、両国の学者による歴史共同研究の実施、中日国交正常化35周年記念時の文化・スポーツ交流年活動の実施などは、いずれも両国の政府および各界から重視され、また支持されている」と指摘。「今会合では両国間の省エネ・環境保護協力の力強い推進を期して、環境保護意識を向上するため、環境保護教科書の共同編集などの提案を行った」と述べた。

「人民網日本語版」2007年6月11日