米 中国の空母建造に態度表明

 

このほど、「中国は空母を建造するかも」といううわさについて、中国訪問中のアメリカのマイケル・マレン海軍作戦部長は慎重な姿勢を示した。北京で開かれた記者会見の席で、中米両国の記者による中国の空母建造についての質問に対し、マレン氏は「中国軍のトップと会談した際にはこの話題に触れなかった。空母の建造はチャレンジであり、中国のトップがその決定権を握っている」と語った。

先般、北京を訪れた米太平洋本部司令官のキティング大将は「中国が空母を建造するのは理解できることであり、アメリカはこれに協力してもよいと思う」と語っている。注目を浴びている中国の空母建造について、アメリカの高級軍事担当官が初めて正式に意見を述べた。キティング大将の見解はこれまでのそれと違っているので、すぐに世界で注目の的となった。

8月21日の『参考消息』の記事によると、最新の『漢和防務評論』は多方面の証拠を集めて確認したところであるが、中国は正式に空母(中国の軍隊は「特種大型軍用船舶」と称している)の建造プロジェクトを始動させ、北京五輪の後に建造に着手し、中国海軍は第一陣として空母2隻を配備することになっている。

マレン氏はまた、「中国訪問を通じて、中国の軍事近代化のプロセスをより深く理解することになり、双方は相互信頼を深めている」と語った。「将来における中米間に潜在する海上での衝突に、アメリカ側はどのように対応するつもりであろうか」について、マレン氏は「中米両国は衝突を免れるために努力している。中国側の努力に懸念していない」と答えた。

中米両国の軍事力の比較は、軍事アナリストたちにとってのホットな話題である。中米両国の軍事力の格差は20年間もあるという見方があるが、これについて、マレン氏は具体的な数字を語らないが、米軍のリードタイムは否定しなかった。一方、マレン氏は「両国の軍事力のギャップを縮めるための中国側の努力についてたずねたことがある。今回の訪問期間に、中国軍の訓練レベル、努力の精神について深い印象を持った。中国軍は急速に専門のレベルを引き上げている」と高く評価した。

中米両国の軍事会談では空母に言及されなかったが、すべての会談で台湾問題が話題になった。「中国大陸部と台湾省の間で紛争が起これば、アメリカは介入することになるのか」と聞かれたマレン氏は、「ブッシュ大統領の『一つの中国』の政策に支持している」と答えた。

過去4日間、マレン一行は大連、旅順、青島、寧波を訪れ、中国海軍、艦隊のトップと会談し、艦艇部隊と軍事学院をも視察した。マレン氏は記者会見の席で、「今回の訪問の成果が豊かなものであり、中国軍のトップと率直で誠意のある会談を行った」と語っている。

「チャイナネット」 2007年8月22日