李肇星前外交部長、中日関係を語る

 

李肇星・前外交部長は22日、北京大学教授、南開大学客員教授に続き、北京外国語大学の顧問および国際関係学院名誉院長に就任した。「新京報」が伝えた。

李前部長は同日、同大で講演し「外交部長であるのはほんの一時のことだが、ある大学の学生であることは不変だ。わたしは、いつまでも北京外国語大学の学生でありたい」と述べた。

中日関係に関する学生の質問には、一部のスポーツ選手が日本選手を「小日本(日本の蔑称)」と呼んだことについて、「不適切なことだ。教育を受けたことがないのかと思われる」と批判。「国連憲章」を学ぶことを提唱した。同憲章は「大小国家の一律平等」を定めている。

李前部長は、日本に対する一部青年の憤りに「理解を示す」一方、標的にすべきは一般の日本人ではなく、「日本の侵略者だ」と呼びかけた。また、日本国民と世々代々の友好を続ける必要性を強調するとともに、それが可能であることを指摘。海外からの援助を数量で計ることはできないとしつつも、SARSの時期の対中援助は日本が最大であったことに言及し、「最大の援助を提供し、最も気前が良かったのは日本だ」と指摘した。

22日は北京外国語大学の創立66周年記念日。李前部長は1964年から1967年まで同大で学んだ。

「人民網日本語版」2007年9月24日