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「相互行動」――大会と庶民を緊密に結ぶ


 この連日、市民の「二つの大会」(第10期全国人民代表大会第2回会議と第10期全国政治協商会議第2回会議)に関する熱い議論からも、インターネット上の一連の市民調査の回答からも、また二つの大会に出席する代表や委員の熱心な討議からも、常に4つの文字が耳に入り目に飛び込むようになってきた――「相互行動」。互いに行動することで、二つの大会と庶民は緊密に結ばれている。

 今年に入り、二つの大会が開催されるまでに全人代代表や政協委員は末端部に赴き、社会状況を把握し、民情を肌で感じ取って民意を集約してきた。公共の安全から再就職、生態の保護から腐敗反対の問題まで、各自が庶民の重い委託を肩に負い、相互行動による重要な成果をもって北京に集まった。代表と委員は政治参与と民主的監督の権利を行使し、国の改革・発展に関する大計をともに協議する。

 代表と委員は地方政府機関との間でも、より積極的な相互行動を展開してきた。広東省では、全人代の代表数十名が省政府の予算収支について財政機関に諮問、同機関は詳細な説明を行った。行きつ来たりつの相互行動の過程で、民主的監督の役割が発揮されている。

 二つの大会に強い関心を寄せる庶民は増え続けている。インターネットを介した相互行動に積極的に参与して提言や献策を行う庶民も増えており、「参与度」や「関心度」は一段と高まりつつある。憲法の改正は今年の二つの大会で最大の焦点だ。大衆の根本的利益と密接に関係することから、庶民はこの問題についてインターネット上でも代表や委員と相互行動を展開。論議を交わしたうえで、人権や社会保障、公民の私有財産、土地収用による補償などで公民の基本的権利の保護が強化されたとの考えを示すとともに、高く評価している。「教育費用の無秩序な徴収を根治するための4点を提言する」「多くの民間の声を聞くべきだ」・・・・・・。数々の実感のこもったショートメッセージが庶民の二つの大会に寄せる切なる期待を伝えた。相互行動が二つの大会と庶民の直接的な利益を緊密に結びつけた効果に、庶民の評価は高い。

 相互行動で心と心がさらに近づき、手と手とがさらに強く握られた・・・。まさに庶民との相互行動のゆえに、中央政府は全面的かつ協調の取れた持続可能な科学的発展観を樹立し、政府の活動の出発点と立脚点を庶民の物質・文化的生活レベルと健康レベルの向上に据えることを明確に打ち出した。各級政府の現代化建設の規律に対する認識も客観性と実際性、庶民の願望により合致するものとなった。まさに庶民との相互行動のゆえに、党と政府の情勢に対する分析と判断はより実際的なものとなり、より覚醒的で弁証的なものとなった。すでに上げた業績に目を向けるだけでなく、存在する困難や問題にも目を向けるとともに、実際的な姿勢をもって庶民に困難について明確に語ることが、庶民を励ます役割を果たし、2004年の各活動の円滑な実施に向け確かな基盤を固めた。

 今年は改革と発展にとって非常にカギとなる1年であり、今年の二つの大会は従来と異なりその担う任務は重い。国務院はすでに職員や各機関、各職場に対し、代表と委員が提起するだろう庶民が関心を寄せる焦点となり、また困難な問題に関する質疑への応答や関連資料を本格的に準備するよう通達を出した。また国務院は各機関や各職場の幹部に対し、代表と委員の意見に虚心に耳を傾け、真しに応答するとともに、誠意をもって提言を受け入れるよう求めている。今年の二つの大会では、代表や委員と政府機関との相互行動がより活発となり、より大きな効果を上げると見られる。相互行動が開花し、今年の二つの大会が相互行動となる大会となり、庶民が関心を寄せる重大で、難しい、焦点となる問題について二つの大会が相互行動を起こし、庶民の生活体験や考え方、心情や実感が二つの大会と深く解け合うことで、相互行動が大きな成果を上げ、多くの庶民の力を凝集してより大きな成功を収めることを期待したい。

                      「チャイナネット」 2004年3月5日