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王瑞璞委員が建議 「農民工」という言い方をやめよう


 今年の「両会」(全人代と全国政協会議)で、全人代の代表と全国政協委員が熱心に議論しているテーマの一つが、農民問題である。農民がいかに合法的な権益を得るかが、関心の的になっている。これに対し、中国市場経済研究会副会長の王瑞璞・全国政協委員が初めて、「農民工」(農民労働者)という言い方をやめよう、と提案した。

 統計によれば、都市への出稼ぎ農村余剰労働力は2002年、9400万人だったのに対し、03年は9900万人に増加した。

 王委員は、「さまざまな原因で、出稼ぎをした農民は、公正ではない待遇を受けている。彼らは、都市の住民と同じように自分の手で働き、生計を立てている。そんな彼らを『農民工』と呼ぶのは、科学的でも、規範的でもない。その中には農民への一種の蔑視がある。そのため状況を変えるにはまず、こうした遅れた考え方を変えなければならない。もし、政府が率先して出稼ぎ労働者を『農民工』と呼ばず、都市の住民と平等に待遇すれば、農民を尊重しないような状況はすぐに改善できるだろう」と語っている。(本誌・張春侠)

             人民中国インターネット版  2004/3/8