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「二つの大会」の今年の焦点の1つ――人を本とする


 過去1年を振り返れば、法制の整備にしろ、また政府の管理にしろ、「人を本とする」理念が具体化されたことに気づいた人もいるだろう。「人を本とする」言葉は代表や委員の審議・討議の過程で頻繁に出てくるだろう。

 『居民身分証法』や『行政許可法』『道路交通法』・・・・・・。人を本とする、人々の利便性、という立法の宗旨が各法律の制定や修改正で鮮明に具体化された。

 公安の行政と法律を執行する手順の適正、拘禁の期間超過禁止の徹底、人々のための利便性措置の制定、司法による無償支援・・・・・・。民生にかかわり、法治の精神にかなった一連の具体的措置に人々は司法の公正さを感じ取っている。

 SARS(新型肺炎・重症急性呼吸器症候群)の撲滅、収容送還制度の廃止、農民労働者の賃金未払い問題の解決・・・・・・。民生に関心を寄せ、民情を肌で感じ、民意を大切にする、これが新政府の執政の理念であり、市民は「権限は市民のために、情感は市民のために、利益は市民のために」という大きな変化を感じ取っている。

 第10期全人代常務委員会はすでに立法計画を公布しており、任期内に審議する法案は59件にのぼる。立法の質の面では人々のための立法が重視されるようになり、行政・司法機関に必要な手段を与えると同時に、行政権と司法権の適正や制約、監督にも配慮がなされるまでになった。司法改革は今後も全力を挙げて継続されていく。行政許可法がまもなく施行され、政府の行政行為も一段と適正化されることになる。

 立法にしろ、司法にしろ、政府は一般公民の権利の保護と救済にかつてないほどの関心を寄せている。「法に基づく行政、市民のための執政」は単なるスローガンではなく、政府は統制的な管理から人々の利便性重視の管理へと徐々に移行しつつある一方で、公民の自身の権利を行使し擁護したいと思う意識が増強されつつある。人を本とし、時代の流れに即して社会が発展し、大衆の人心が深く理解されれば必ず、開明な政府、透明な政治、法治に向け社会全体が前進していくだろう。

                   「チャイナネット」 2004年3月3日