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民営企業家の資質の向上を呼びかける徐冠巨委員

北京へ赴いて第10期全国政協第3回会議に出席する前夜に、浙江省政治協商会議副主席、伝化グループ理事長の徐冠巨委員は連日以来、浙江省籍の商人が多数集まっている上海、南京と温州などで視察と調査研究を行った。地元においてであろうと、異郷においてであろうと、浙江省籍の商人たちはいずれも魚が水を得たように豊かになるチャンスを捉えている。徐冠巨委員は、いかにして民営企業家としての総合的資質を高め、民営経済の成長様式の転換を促すかはすでに民営企業発展の未来にかかわる「何よりも重要な大きな事柄」となっていることに気づいている。氏はさらに次のように語った。

苦労に耐える「一生懸命頑張る」精神だけに頼り、自然資源の面でいかなる優位性もない浙江省籍の商人たちは、しゃにむに全国で民営経済の空前の繁栄をもたらした「浙江現象」を作り出した。しかしながら、改革開放の深化につれて、単純にコストの優位に頼って発展をとげた浙江省籍の商人たちはすでにますます資源要素の不足による深刻な制約を受けるに至っており、粗放型の経済成長モデルも国際競争のプレッシャーのもとで、日増しにそのマイナス面が見えるようになった。コアとなる特許と自主的知的財産権の欠如によって大多数の民営企業はブランドによる競争力を欠くに至った。

浙江省籍の商人だけではなく、現代中国の民営企業家たちはすべて何よりもまず学習意識を確立し、企業を導いて学習型の組織の方向へと発展させなければならない。次に、民営企業は本土での競争から国際間の競争へ、粗放的経営から精緻化した経営への戦略的転換に直面し、その経営環境も日に日に複雑化しており、企業は一歩進べば二歩を見通し、三歩について考えなければならず、これは企業家の戦略意識にさらに高い要求をつきつけることになった。

発展の道筋から見て、中国の民営企業のほとんどは家庭手工業作業場、家族型企業、地域型企業から現代企業への発展過程を経てきており、現在、多元化と国際化のチャレンジに直面して、民営企業家は企業の管理構造を改善し、それによって企業の管理能力を向上させることを差し迫って必要としている。このほか、民営企業家はまた、人材を育成し、企業文化を作り出す意識を強化し、企業の持続的発展に尽きることのない原動力を提供する必要である。「企業家は社会の中の最も活発な細胞」であり、政府は「モデル転換」の過程にある浙江省籍の商人たちを含む民営企業家たちに必要な援助を提供すべきである。例えば、民営企業家にトレーニングを施し、民営企業によりタイムリーに、有効な情報を提供し、民営企業を助けて企業の管理構造を改善させ、民営企業の「人材募集難」の問題を解決するなどの面で、政府は伝統的な優位性を発揮し、民営企業を助けて「発展のボトルネック」をクリアさせ、企業の競争力を全面的に向上させることができるのである。

                          「チャイナネット」 2005年3月3日