中国人民政治協商会議全国委員会の全体会議、今日北京で開幕

年に一度に開かれる中国人民政治協商会議全国委員会の全体会議は今日北京で開幕しました。

賈慶林議長は今日開かれた第10期全国委員会第4回会議で全国政治協商会議常務委員会の活動報告を行い、「今年、政治協商会議の活動の重点は、今後五ヵ年の国の発展計画・つまり第11次五ヵ年計画の実施や協調の取れた社会の構築に奉仕し、また、経済と社会の全面的発展に新たな貢献をすることである」と述べました。

この活動報告で、賈慶林議長はまた、「2005年全国政治協商会議は各方面で進展を遂げ、特に2006年から2010年までの国民経済と社会発展の第11次五ヵ年計画の制定、協調の取れた社会の構築などの重要な問題で国家の政策決定に多くのアドバイスを提出した」と強調し、また「各専門委員会や民主党派の団体は第11次五カ年計画の制定のために、突っ込んだ調査研究を行った結果、重要な意見と提案を出した」と述べました。

全国政治協商会議は中国の各党派や民族それに宗教界の代表が一緒に政治に参与し、政治を論議する最高の協商機関です。各界の代表は様々な意見を発表することができます。また、政府は政策を策定する場合、こうした意見を参考にすることもあります。去年の年次総会が開催されて以来、政治協商会議は75のテーマを巡って研究調査を行い、国の経済と社会発展のなかで出てきた問題について、貴重な解決案を提出しました。そのうち、数多くの提案が政府の関係部門から受けいれられました。間もなく開かれる全人代・全国人民代表大会が審議する第11次5カ年計画綱要には、政治協商会議の委員が提出した26点の提案が含まれています。

今年の活動について、賈慶林議長は「政治協商会議は第11次五ヵ年計画の実施や協調の取れた社会の構築に奉仕すると共に、経済や社会発展を全面的に推進することに新たな貢献をしていく」との考えを示し、更に「政治協商会議は今後、社会主義新型農村の構築や革新型国づくり、省エネ型、環境にやさしい社会の構築などの問題について、中央政府や国務院に価値のある提案を提出できるため更なる研究を行っていく。また、国民の生活問題に関心を寄せ、市民の要望や希望を中央政府に伝え、彼らの困難を確実に解決できるよう努力していく」と話しました。

また、今年、政治協商会議は自身の整備に活動の重点を置きます。この年次総会が開催されるに先立ち、中国共産党中央は政治協商会議の活動を強化する具体的な意見に関する文書を発表しました。これについて、賈慶林議長は活動報告で「政治協商会議は各組織の制度の整備を強化し、民主党派と無党派の代表が国の重要な政策方針の制定に対して、意見を発表することを支持し、また、政治協商会議の委員が職責を履行し、その役割を発揮させるため、彼らの視察や民意を反映するなど各項目の権利を確実に保障しなければならない」と指摘しました。

10日間にわたって開かれている会議期間中、全国各地から出席している2000人あまりの代表は中央政府の活動報告、最高人民法院と最高人民検察院の活動報告を聴取し、国の改革と発展に関する方針や人々の関心に寄せている社会問題を討議することになっています。政治協商会議の呉建民報道官の話によりますと、今年、委員たちは国民の生活にかかわる問題に特に注目しています。例えば、農村の建設や省エネ、環境保全、それに区域経済の協調の取れた成長、社会保障システムの健全化、医療衛生体制の改革、生産の安全などの問題です。呉建民報道官はまた「今回の会議に参加した各民族と各界の代表は政治協商、民主監督、政治参与という職責を履行し、第11次五カ年計画の実施や協調の取れた社会の構築のために寄与していく」と述べました。

「CRI」より 2006/03/04


 
 

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