海外からの直接投資、01~05年で2740.8億ドル

国務院の温家宝総理は5日、第10期全国人民代表大会(全人代)第4回会議で、政府活動報告を行った。報告の第3部分「『国民の経済・社会の発展に関する第11次五カ年計画綱要』草案に関する説明」の中で、温総理は「過去5年間は、中国の発展プロセスの中でもとても非凡な5年であり、過去を引き継ぎ、時代とともに歩んだ5年だった」と語った。

温総理はさらに、過去5年間を次のようにふり返った。

この5年間、わが国の経済力は著しく増強された。2005年を2000年と比べてみると、国内総生産(GDP)は57.3%(年平均9.5%)の成長となり、財政収入は2.36倍(年平均3647億元)の増加となった。

この5年間、改革開放の成果は実り多いものだった。5年間の輸出入総額は3倍に増え、海外からの直接投資は実行ベースで累計2740億8千万ドルとなった。競争力を持つ複数の企業が、世界への進出を果たした。

この5年間、国民の生活は目立って改善された。都市部住民の1人当たり可処分所得は実質58.3%増、農村部住民の1人当たり純収入は実質29.2%増となった。都市部では新たに4200万人の雇用が生まれた。住宅、通信機器、自動車、サービスなどの分野で消費が大幅に増えた。

一方で、「第10次五ヵ年計画」期間中、経済や社会の発展をめぐる矛盾や課題も少なくなかった。主に次の点が挙げられる。

· 非合理的な経済構造、弱い自主創造力、減速する経済成長モデルの転換、過剰なエネルギー消耗、深刻化する環境汚染

· 雇用をめぐる矛盾の突出

· 投資と消費の関係の不調和

· 都市部と農村部の間、地域と地域の間、社会構成員の間に横たわる発展の格差の拡大

· 社会事業の発展の立ち遅れ

「人民網日本語版」2006年3月6日


 
 

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