李肇星外交部長、中日関係について語る

第10期全国人民代表大会第4回会議が開催されている中、李肇星外交部長は、7日午後、人民大会堂で記者会見を行いました。李外相はこの中で、国際情勢や中国の外交政策について内外の記者の質問に答えました。

また、李肇星外交部長は、「中国側が日本との善隣友好協力を発展させる基本的方針は、変わっていない。われわれは、引き続き、胡錦涛国家主席が去年4月23日ジャカルタで示した五つの主張に基づき、中日関係を改善し、発展させるため積極的に努力する。この五つの主張とは、中日間の三つの政治的文書を厳格に守り、実際の行動で21世紀に向けた中日友好協力関係の発展に尽力することである。第二は、『歴史を鑑とし、未来に目を向ける』ことを着実に堅持する。日本側は厳粛な態度で、歴史問題をきちんと処理することである。第三は、台湾問題を正しく処理することである。日本側は実際の行動で、台湾問題で行った約束を具体化する必要がある。第四は、対話を通じて対策な立場で協議し、中日間の意見の食い違いをきちんと処理することである。第五は、双方の幅広い分野における交流と協力を強化し、民間交流を強化することである」と述べました。

李肇星外交部長は、更に「私は、歴史問題では中国人民が被害者であることを改めて強調したい。現在、重要な問題は、日本の一部の指導者が充分な誠意と勇気を持ち、自分の誤った行動を改めることだ」と述べました。

李肇星外交部長は、また「東中国海問題について、中国側が行っている開発は、中日双方の間に争いがない中国の近海で行っているものだ。中国と日本両国の間に、東中国海問題で意見の食い違いが存在していることは、客観的事実であるが、双方とも、交渉を通じて、意見の食い違いを解決し、協力を探し求めるよう求めている。中国外務省アジア局の胡正躍局長が、日本外務省アジア太洋州局の佐々江賢一郎局長との間で行っていた東中国海問題を巡る第4回協議は7日終了した。今回の協議は実務的、かつ建設的なもので、双方は、できるだけ早く次回の協議を再開することに同意した」と述べました。

「CRI」より 2006/03/08


 
 

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