「責務ばかりでなく、感情でもある」 全国政協委員が北京入り
 

全人代・全国政協両大会の開幕が間近に迫っており、全国各地の政協委員は3月1日に相次いで北京入りしており、中国人民政治協商会議第10期全国委員会第5回会議の出席の準備が着工と整えられている。

午前5時53分、K180番列車がゆっくりと北京の西鉄道駅に到着し、河南省の全国政協委員たちは第1陣として北京入りした地方委員となった。各社の記者はさっそくビデオカメラ、ストロボ、マイクを一斉に委員たちに向けた。

「過ぎ去ったばかりの2006年には、中国は政治、経済及び社会の調和などの面で著しい成果を上げており、私は国の前途に対して自信満々である」と、列車から降りたばかりの儲亜平委員は元気に満ちあふれた表情をあらわに大きな声で語った。

河南大学の張倩紅委員は、「昨年、河南省の経済は急速な発展をとげ、精神文明の面でもすばらしい成果を挙げており、現在、われわれは河南省を文化の面でも強い省に育てあげるすることを目指している」と自信満々に述べた。

午前7時23分、夜が明ける。K54番列車も北京に到着した。遼寧省の委員たちは胸に花をつけて、微笑んで列車から降りた。

遼寧省の郭廷標政協主席はインタビューに答えた際、「今回の会議では、『物権法』及び『企業所得税草案』を可決することになっており、これは人々の生計と密接なかかわりのあるものであるため、われわれは「政治に参与し、政治を討論する」職責を十分に発揮し、人々の利益を守らなければならない」と語った。

9時25分、首都空港には春のそよ風が吹いていた。フライトナンバーMU5169の航空機が滑走路に着陸した。安徽省の全国政協委員がタラップに姿を現すと、各メディアはすぐ焦点を合わせた。

「今回の会議に参加するために、どんな提案を準備してきたのか。」

「教育分野の委員として、私はずっと教育費用について関心をもっている。当面、一部の新規学校には、学費が高すぎ、教育の質が思わしくないという問題が存在しているため、関連部門にその学校の整備強化を呼びかけなければならない」と、朱清時委員は答えた。

「今年、私は8つの提案を用意してきた。これは全部私自身の調査・研究の結果である」、安徽省の戦秋萍政協副主席は提案の目次を記者に示しながら、誇りをこめて語った。この8つの提案には、教育、就職など人々の生活と密接に関連のあるさまざまな問題が含まれている。

「今年は中国人民政治協商会議第10期全国委員会の最後の会議で、われわれはこの機会を捉え、国と人々に役立つ仕事をより多くしなければならない。これはわれわれの責務でもあれば、人々に対する感情でもある。」

「チャイナネット」2007年3月2日


 

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