温総理の政府活動報告(1)

中国の温家宝総理は5日第10期全国人民代表大会第5回会議で政府活動報告を行い、「二〇〇六年、わが国は「第十一次五ヵ年計画」の実施において、幸先のよいスタートを切った一年であり、国民経済と社会の発展において重要な成果を収めた」と語った。

具体的な数字と成果は以下のとおりである。

――経済は安定した急速な成長をとげた。国内総生産(GDP)は二〇兆九四〇〇億元となり、前年度より一〇・七%伸びた。消費者物価の総体的水準は一・五%上昇した。経済成長は四年連続で一〇%ないし一〇%強となったが 、目立ったインフレは見られなかった。

――経済のパフォーマンスは着実に向上した。全国の歳入は三兆九三〇〇億元に達し、前年度より七六九四億元増え、一定規模以上の工業関連分野の企業が達成した利潤額は四四四二億元増え、三一%伸びた。

――改革開放は一段と深化した。重点分野及びカギとなる部分の改革には新たな進展が見られた。輸出入貿易総額は一兆七六〇〇億ドルに上り、前年度より二三・八%伸びた。外国企業による直接投資の実質利用額は六九五億ドルとなった。

――社会諸事業の発展は加速された。科学技術イノベーションでは重要な成果をあげ、教育事業は引き続き発展し、公共医療衛生体系の整備は強化され、文化、スポーツ事業はいっそう繁栄している。

――人々の生活はかなり改善された。都市部の新規就業者数は一一八四万人に達した。都市部住民の一人当たりの可処分所得は一万一七五九元、農村部住民一人当たりの純収入は三五八七元となり、価格要因を差し引くと、前年度よりそれぞれ実質的に一〇・四%と七・四%の伸びとなった。

これらの成果は、わが国の総合的国力がいっそう増強され、われわれが小康まずまずの生活水準社会の全面的建設という目標に向かって、さらに堅実な一歩を踏み出したことを物語っている。


 

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