温総理の政府活動報告(10)

温家宝総理は政府活動報告で、政府の改革と建設について、次のように語った。

新しい情勢下における政府活動を立派に行うためには、政府そのものの改革と建設を絶えず強化しなければならない。この数年間、われわれは科学的で民主的な政策決定を実行し、適法行政を推進し、行政への監督を強化することを三つの基本的準則とし、この面で一連の措置を取ってきた。政府としての職責の全面的履行を重んじ、社会管理と公共サービスの強化に取り組み、突発性公共事件への対応管理体制やメカニズムを確立し、健全化し、行政審査・許認可制度の改革を推し進め、適法行政の全面的推進実施要綱を制定、貫徹し、監察、会計検査の仕事を強化し、腐敗反対・廉潔提唱の度合を大きくした。これにより政府そのものの改革と建設は重要な一歩を踏み出した。

政府そのものの改革と建設を強化するには、人間本位と人民のための執政を堅持し、最も広範な人民の根本的利益を立派に実現し、擁護し、発展させることを出発点もしくは立脚点としなければならない。あくまで国情を踏まえて、党の指導、人民の主人公としての位置づけと法律に基づいて国を治めることの有機的統一を実現しなければならない。社会主義市場経済体制を絶えず充実させることを堅持し、経済社会の全面的でバランスのとれた、持続可能な発展を促進しなければならない。政府管理の制度と方式の創造革新を堅持し、政府活動の透明度と人民大衆の参与度を高めなければならない。われわれの目標は、行為が規範化し、公正かつ透明で、政務に励み、効率も高く、清廉潔白な政府づくり、人民大衆の意に適った政府づくりをめざすことである。

当面および今後の一時期において、政府機能の転換を核心とし、行政権力を規範化させ、政府の組織構造と職責分業を調整、最適化し、政府の管理とサービス方式の改善をはかり、政務公開の推進に力を入れ、電子政務化と政府ウェブサイトの整備を速め、公務員陣の資質を向上させ、行政の効率を全面的に引き上げ、政府の執行力と政府への信頼感を高めてゆかなければならない。今年は力を集中して次の三つの仕事に着実に取り組まなければならない。

一、マクロコントロール体制を完全なものにする。政府と企業との分離を堅持し、行政審査・許認可制度の改革を突っ込んで推し進める。二、社会管理と公共サービスを強化し、基本的公共サービス能力を増強し、人民大衆が強い不満を抱く問題の解決に力を入れる。三、法に則って行政行為を規範化する。廉潔政治の整備と反腐敗闘争を深く繰り広げ、啓発、制度、監督をともに重んじた腐敗の懲罰・防止システムを充実させる。

政府部門の作風づくりを大いに強化する。現在、一部の行政機関に見られる目に余る派手好み(贅沢三昧)や浪費といった問題を解決することが重要な課題となっているぎ、行政コストを引き下げ、節約型政府づくりに向けて努力しなければならない。


 

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