温総理の政府活動報告(11)

温家宝総理は最後に次のように語った。

強固な国防を打ち立て、強大な人民の軍隊を建設することは、社会主義現代化建設に向けた戦略的任務である。毛沢東の軍事思想、ケ小平の新しい時期における軍隊建設思想、江沢民の国防・軍隊建設思想を導きとし、胡錦濤同志の軍隊建設と関連のある一連の重要な論述を真剣に貫き、科学的発展観を全面的に実行に移し、新しい世紀の新段階における軍隊の歴史的使命を効果的に全うすることに目を向け、思想・政治の建設を首位に置くことを堅持し、積極的に中国の特色のある軍事変革を推し進め、軍隊の高度の安定と集中・統一を確保し、国の安全・統一の擁護と現代化建設のために強力な保障を提供しなければならない。軍事訓練においては機械化から情報化への転換を積極的に推し進め、情報化の条件下における軍隊の防衛戦闘力を絶えず高めてゆく。国防分野の科学技術研究および武器装備の整備を強化する。後方支援の整備と改革を推し進める。法律に基づいて軍隊を治め、厳格に軍隊を治めることを堅持し、軍隊の正規化のレベルを引き上げる。人民武装警察部隊の全面的な建設を強化し、その執務や突発事件への対処、反テロ闘争および安定の擁護という任務を立派に遂行する。国防教育を深く繰り広げ、国防動員体制を充実させる。軍隊擁護・軍人遺族・家族優遇、政府擁護・人民愛護の仕事の展開に確実に力を入れ、軍隊と政府、軍隊と人民の団結を強固にし、発展させる。

われわれは引き続き「一国二制度」、「香港人による香港統治」、「澳門(マカオ)人による澳門統治」、高度の自治という方針を揺るぐことなく貫徹し、香港特別行政区基本法と澳門特別行政区基本法に厳格に則って事を運び、二つの特別行政区の行政長官と政府が法に基づいて施政を行い、経済を発展させ、民生を改善し、調和を促進することを全力をあげてバックアップする。大陸部と香港、澳門との経済貿易や科学教育、文化、医療医療衛生、スポーツなどの諸分野における交流と提携を強化する。

われわれはあくまで「平和的統一、一国二制度」の基本方針を堅持し、新たな情勢下での台湾海峡両岸の関係の発展、祖国の平和的統一の促進に向けた諸政策を堅持する。広範な台湾同胞と団結し、「台湾の法理上の独立」などいかなる形の分裂活動に断固反対する。 両岸関係の平和発展というメーンテーマをしっかりととらえ、積極的に両岸間の交流と協力を拡大し、両岸間の直接「三通(通信、通航、通商)」を促し、最大限の誠意を示し、最大限の努力を払って両岸同胞の平和、発展、福祉を追求してゆく。われわれは引き続き一つの中国という原則を踏まえて、両岸関係の発展を主張する台湾の諸党派との対話と交流を強化し、両岸間の対話と交渉の早期回復を勝ち取り、両岸関係の平和と安定に向けた発展を推進するよう努める。台湾同胞を含めたすべての中華民族の子孫が力を合わせ、ともに努力することにより、中国の完全な統一は必ず実現されうるものとわれわれは確信している!

ここ一年、われわれは国際と国内という二つの大局を統一的に配慮、把握した上で、積極的に調和世界の構築を提唱し、対外関係の全面的発展を推し進め、世界平和の擁護と共同発展の促進のために新たな貢献をしてきた。

われわれがうち出し、推進している調和世界の構築は、現下における世界の発展の流れ及び各国人民の共通の利益と願いに合致したものであり、中国の政府と人民が世界の平和と進歩のために尽くしていくという確固とした信念を具現するものである。調和世界の構築とは、政治上の平等、民主、経済上の互恵協力、文化上の交流、共同進歩をめざし、国家間の友好・協力を通じて、共同で地球規模における伝統的及び非伝統的な安全保障の挑戦に立ち向かい、世界の恒久平和と共同繁栄を実現することである。

複雑でめまぐるしく変化する国際情勢に直面し、われわれは平和、発展、協力の旗印を高く掲げ、あくまで平和・発展の道を歩み、揺るぐことなく独立自主の平和外交政策を実行し、断固として平和共存五原則を踏まえ世界各国と仲よくつきあい、国家の主権、安全と利益を守り、わが国発展にとって重要な戦略的チャンスを逃すことなく、小康社会を全面的に建設し、社会主義現代化建設を速めるための良好な外部環境づくりに取り組まなければならない。

われわれは経済貿易、科学技術、文化、教育、スポーツなどの諸分野における対外交流と協力を大いに繰り広げ、世界各国の人民との理解や友情を深め、中国の平和、民主、文明、進歩のイメージを確実し、わが国の公民と法人の海外における合法的権益を守り、法に基づいて外国公民の中国における合法的な権益を尊重し、保護する。


 

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