今年の両大会についての外国メディアの論評

今年の両大会の開催いらい、外国メディアは会議の議事日程と各代表団のグループディスカッションに注目している。次は外国メディアの報道または論評である。

ワシントンポスト:中国は私的財産を保護する傾向

中国の立法機構は今回の両大会で激しい論議を呼んだ「物権法」の草案を審議し始めた。この草案は繁栄する中国の社会で私的財産を保護する傾向を表したものと見られている。

中国は土地の国有化の原則を堅持しているが、経済の急成長とともに、中国の私的財産は日ましに増えている。人々が注目している「物権法」の草案は、中国におけるその他の財産保護の法律と同じように、その実施は難しいかもしれない。

AP通信:中国はエネルギーの利用率を向上させる

中国政府はエネルギー利用率の向上を目指し、これを通じて、環境破壊や輸入石油に対する依存度を減少することを目指している。輸入石油に対する依存度は中国の戦略的な弱点と見なされている。

中国は世界で最も大きな石油と石炭の利用国であり、単位生産額のために利用されるエネルギーの量(原単位)はアメリカ、日本などの数倍となっている。

CNN:中国 社会の安定性を確保

温家宝国務院総理は政府活動報告の中で、教育と医療・衛生に対する政府の資金投下が来年は増えるということを明らかにした。また、政府は社会の安定を保つため、環境破壊、耕地の強制占有、国有工業の私有化などの問題を解決することに力を入れている。

温家宝総理によると、政府は貧困撲滅のために力を入れている。なぜなら、これは社会の安定を脅かすことになるかもしれないからである。

「チャイナネット」 2007年3月16日


 

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