香港、マカオは「内地のチャンス」を重視するべき


  「内地の発展はマカオにとってのまたとないチャンス、今後五年の内地の大発展がマカオを引率するはず」とマカオ賀田工業油田公司取締役社長の賀一誠代表は語る。

 「内地のチャンス」という言葉が連日のように香港特別区、マカオ特別区の全人代代表の口をついて出る。前期全人代一回大会に参加の香港、マカオ代表は政府活動報告を審議するさい、チャンスを掴み、内地と経済上での交流と融合を早めることが、香港、マカオ経済発展を早める「ハイウェー」となる、と指摘している。

 マカオは小さく、人口が少なく、経済体の量もわずかなので、珠江デルタに融合して初めて発展可能となる、「マカオにとっては融合はビジネスチャンスの無限を意味し」しかも融合の実態がすでに現われている。たとえば、内地の発展はマカオの第三産業の発展をもたらし、昨年のオーストラリアツァー参加の内地観光者は香港からの観光者を上回った。その消費水準も同じく上回る。マカオ商工界の投資の触角はすでに内地に深く入り、特別区政府もマカオ資金の広東西部入りの橋渡しを努めている。同時に、内地の企業もマカオへ起業投資し、マカオ独特の優勢を利用してヨーロッパ市場を開拓する。賀一誠さんは、今後五年内に内地がもし7%の速度で発展すれば、マカオの発展にとってより大きな引率作用を果たすはず、と語った。

 香港立法会議員の劉柔芬代表は、香港と内地との相互利用と相互発展には、両地の異なる優勢を存分に考慮するべきで、紡績分野では画策的パートナーとして、国外市場を共同開発するとよい、と見ている。香港中銀国際株調整有限公司副取締役の林広兆代表は、中央政府は国際情勢の変化に応じて香港と内地との協力をさらに推し進めるべきで、たとえば、香港の金融における中心的役割を一段と発揮させ、内地企業の香港での上場を支持するなどする、と述べた。

 「香港の過去の優勢はいくらか無くなったが、その反面、潜在的優勢をもまだ発掘できていない」香港剛毅集団有限公司取締役の王敏剛代表はこう語る。「香港がもし引き続き優勢とチャンスを掴み、さらに転機を探し得れば、目下の経済的に困難な境遇を突破するのに大いに役立つ」

(本誌編訳 3月10日)