大寨の「鉄姑娘」はいま

 開催中の第10期全人代の休会日に、かつて「農業は大寨に学べ」の運動の中で「鉄の姑娘(グーニャン)」ともてはやされた郭鳳蓮さんを訪ねた。郭さんは第10期の人民代表である。

 彼女は王府井に買い物に行って帰ってきたばかりだった。いまの郭さんは、皮膚は白く、服装は現代的で、言うことも適切であり、昔の「鉄の姑娘」とはまったく違った印象だった。

 郭さんは、王府井をぶらぶらして買った「成果」である数着のブランドものの服を見せながらこう言った。「今、大寨の人たちは、流行の服を着ています。私が北京に来る前に子どもたちは、服をたくさん買ってくるように私に言いつけるのよ」と言った。

 郭さんの変容は、大寨の変遷を反映している。彼女の紹介によると、昨年の大寨の経済収入は1億元に達し、農民一人当たりの年間収入は4100元になった。子どもは幼稚園から小学校6年まで全額無料で、大学の本科や専科に合格した者にはそれぞれ1000元と800元の奨励金が出る。大寨の老人はまったく後顧の憂いがない。60歳から養老年金が支給されるからだ。

 住宅は、大寨では、168平方メートルの一戸建てが7万元で、住宅ローンのうち村から40%の補助が出る。

 郭さんはこれまで第四期、第五期の全人代の代表となった。また第11回、15回、16回の各党大会に参加した。今回、第10期の全人代の代表として郭さんが持ってきた議案はすべて、山西省の発展を加速することに関するものだった。

 「現在、山西省は35の県で、衣食の問題がまだ解決されていません。私は山西の全人代の代表として、国家が山西にいっそうの優遇政策を与え、山西を支持してくれるよう希望しています」と郭さんは言うのである。

(北京青年報より) 本誌翻訳  2003.3.10