【楊さんの一言】
年はとったけど子どもたちは孝行してくれるし 毎日つれあいと健やかに暮らせるなんて、人生最大の幸せだよ。

 定年退職してからは、毎日規則正しい生活を送っている。現在の最大の関心事はラン(蘭)だ。雲南省保山市は温暖湿潤な気候のため、ランの生長に適している。そこでランを栽培する人も多く、ここの一大産業となっていて、「蘭城」とも称される。

 楊さんは友人の勧めで1998年に「剣陽蝶」という品種のランを購入した。当時の市価は一株3000元。退職金は月々3000元足らずだったが、迷ったすえに2株購入した。

 この2株が2002年には7株に増殖した。さらにうれしいことには、ランの価格は1株3万8000元に上昇していた。そこで6株を1株あたり2万2800元で売り、思いがけない収入を手にした。

 その後もランで金を儲け、市内に210平方メートルのマンション(38万元)を買うことができた。

 今では数十種類のランを栽培していて、これによる年間の収入は10万元以上に及ぶ。


   
[AM7:00]
起床したらまず、飼っているインコの様子を見る。もう20年以上も一緒にいるので、並々ならぬ感情を抱いている。



  [AM8:30]
朝食をとったあと、近くの運動場で馴染みの友人たちとゲートボールをする。
 
   
[PM1:00]
妻と一緒に「高齢者活動センター」へ行き、ペー族の同郷の集いに参加して、トランプや食事、おしゃべりを楽しむ




  [PM3:00]
昼寝をしたあと、大切なランに水や肥料をやる。

 
   
[PM5:30]
妻と一緒に近くのラン市場に出かける。新しい品種の苗や良い植物がないかどうか見てまわる。





  [PM8:00]
書斎で読書。歴史小説やラン栽培の本を読むのが好き。10時に就寝。
 
【作業場拝見! 】


3万元を投資して自宅の片隅に造ったランの栽培ハウス(約20平方メートル)。長方体の温室で、温度や湿度、遮光の調節が自動でできる。隣近所の家にも同じような栽培ハウスがある。

 

 

持ち物
チェック!
 
  刺繍が施されたチンポー族の布バッグ。雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州設立50周年の行事に参加したときの記念品。

 
 

高齢者のためのサプリメント

 
 
読書やランを鑑賞するときに利用する老眼鏡
 
 

 
 

「老幹部定年退職栄誉証」と高齢者の「優待証」。この2つを持っていれば、路線バスや公園が無料で利用できる

 
 
ゲートボールの必需品。運動靴、水筒、水筒入れ、スティック
 
 
【プロフィール】 1928年雲南省剣川県生まれ、ペー族。1949年、大理地区の土地改革事業に従事。80年代、地方政府の幹部となり、88年定年退職。現在は保山市に住む。教師だった妻もすでに定年退職している。子どもは息子2人に娘1人。 (2006年2月号より)

 
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