【杜さんの一言】
毎日、悲しみと幸せを感じ、音楽を楽しんでいます。 よき夫、よき父親であることが私の喜びです。

 これまでにジャズやクラシック、ポップスなど多くの音楽作品を創作、編曲してきた。それだけでは飽きたらず、自分のサックスバンド「銀鮫バンド」を結成。米国、日本、スウェーデンなどさまざまな国籍のメンバーが集まり、北京や上海などで頻繁に演奏している。

 ある日、演奏をしていると、五十代の東北の人が古いサックスで東北の民間歌謡を吹いて対抗してきた。非常に腹がたったが、あとになって、自分の注意を引きたくてそうしたのだと知った。サックスを教えてもらいたかったため、そんな手段に出たのだ。その後、彼とはよい友人になった。

 音楽に熱中する人は、永遠に豊かな感情を持ち続け、生命を心から愛すると考えている。たとえ、感傷的で暗い曲調のジャズを演奏していてもだ。「悲しみも一種の幸せなのです」。控えめでおだやかな生活態度によって、自分をより冷静に見つめることができるのだという。


   
[AM8:30]
軍楽団の事務所でサックスの練習を開始。

  [AM11:30]
高校の音楽教師に1時間ほどサックスを教える。



 
   
[PM3:00]
楽器店へ行き、新しい製品が入っていないかチェック。フランスまたは日本製の楽器が好き。

  [PM5:00]
軍楽団の幼稚園に息子を迎えに行く。妻は仕事が忙しいため、息子のお迎えは杜さんの担当だ。


 
   
[PM7:30]
夕食後、息子を連れて職場のピアノ室へ行き、ピアノを教える。


  [PM11:00]
「銀鮫バンド」をひきいて韓国人が経営するバーで演奏する。深夜1時、就寝。




 
【仕事場拝見!】


15平方メートル。もともとは自分の宿舎だったが、1990年に結婚した際、別の住居を割り当てられたため、仕事場にした。練習や創作活動はこの部屋で行う。

 

 

持ち物
チェック!
 
  200元で購入した小さなバッグ。サイフ、カギ、タバコ、ライターを入れて持ち歩いている。

 
 

モトローラの携帯電話(5000元)。録音、カメラ、ビデオ機能がついている。これを使って録音することが多い

 
 
キヤノンのカメラ。日常生活をたくさん撮影する。美しい風景やステージ写真が撮れる、もっと専門性の高いカメラを購入したいと考えている

 
 
自動車のキー。ホンダの四輪駆動車を所有

 
 
 

日本製のアルトサックス。約5万元で購入

 
 
 
【プロフィール】 湖北省武漢市の出身、41歳。人民解放軍軍楽団の首席サックス奏者。1981年、中国人民解放軍軍楽団に入隊し、サックスを学ぶ。88年から現在まで、解放軍芸術学院軍楽部でサックスを教える。92年、中国のサックス奏者として初めて国際大会に出場、ソロ演奏会も行った。妻は芸術系大学の職員、息子は5歳。(2007年3月号より)

 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
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