Sketch of BEIJING

 
 


恋人たちの風景2

写真・文  佐渡多真子

 紫竹院公園で出会ったカップル。2人は公園の近くにある民族大学に通っている。 中国には、56の民族が共存しているといわれるが、彼らは回族だそうだ。

 私の狭い世界の中では、自分の常識や価値観が、ある枠の中で固まっていて、なかなかその殻を破ることができない。

 けれども、外国、しかも北京のような大都市で暮らしていると、中国の人だけでなく、様々な国の人たちと知り合う機会があり、自分の価値観が、日本だけでしか通じないものなのだと、つくづく思い知らされることが多い。

 日本的な価値観にも、いいものがたくさんあると思う。そして、多くの違った考え方、時に想像を絶するような出来事に触れ、自分の既成の観念がぼろぼろと崩れる瞬間は、ちょっとつらくもあり、また、ここで暮らす、私の最高の楽しみでもある。 2004年2月号より

  note
 中央民族大学に通う米鵬君(19歳)と譚清芳さん(19歳)。少数民族が多く通う大学で、キャンパスを歩くと、中国が多民族国家であることがよくわかる。
 
  profile
佐渡多真子(Tamako Sado )
 1990年、フリーカメラマンとして独立し、日本の雑誌などで活躍。95〜97年、北京大学留学。その後、北京を拠点とした撮影活動を続けている。写真集に、『幸福(シンフー)?』(集英社)、『ニーハオ!ふたごのパンダ』(ポプラ社)がある。