洛水の女神
洛神は伝説上の美しい女神で、歴代の詩人がほめたたえてきた。言い伝えによれば、古代の皇帝・伏羲の娘で、蠏妃と呼ばれた。あるとき、洛水(陝西省から河南省へと流れる川)を船で渡る際に、不幸なことに船から落ちて亡くなった。
その後、彼女は「洛水の女神」となり、水神・河伯の妻となった。ある日、彼女は失意の英雄・后ゲイと出会い、2人はまもなく恋に落ちた。河伯はそれを知ると白竜と化して、決着をつけようと后ゲイを捜しあてた。しかし、白竜は后ゲイの放った矢に左目を射抜かれて、失明してしまう。
蠏妃は、后ゲイとの関係が、自らの家庭の不和だけでなく、后ゲイとその妻・嫦娥とのいさかいを引き起こしたことを後ろめたく思い、そのときから、后ゲイとのつきあいをやめたのである。(2005年5月号より)
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