300㍍の行列ができた中国美術館十九大特別展

2017-11-29 09:55:14

 

熱い反響呼び長蛇の列

この展覧会は、広範な市民から熱く迎えられた。北京市五四大街の中国美術館前には、毎日、大勢の美術ファンが詰めかけた。中国美術館のおおまかな統計によると、最初の土日の来館者は述べ2万人を突破し、同館の1日述べ6000人の上限をはるかに超えた。

土曜(18日)午前、美術館門前には朝早くから長い行列ができ、その中にはお年寄り、一家3人、大学生のグループ、スーツケースを持ったままの遠くから来た旅行者も含まれていた。彼らは大家の名作をじっくり見るために並んでいたが、中には道すがら耳にして、行列に並んだ人もいたようだ。長い時間並ばなければならなかったが、美術ファンはこんなに多くの巨匠の作品を見ることができれば大いに並ぶ価値があると話していた。

中国美術館の呉為山館長は次のように説明した。中国美術館には10万点余の各種美術作品を所蔵しているが、そのうち多くの貴重な所蔵品が長期間未公開だ。ここ数年、中国美術館は所蔵の名作の公開に力を入れている。今回の特別展はそうした背景の下で開かれた。

 

 

 

注目集めた斉白石作品

この特別展全体で最もファンの注目を集めたのが斉白石の作品だった。中国現代美術史、文化史上において、彼の作品がきわめて高く評価されているのは、作品の題材が生活に密着しており、質素で、明快な画風が受け入れられているからだろう。

斉白石は農家出身で、家が貧しかったため、模様を彫って暮らしを立てていた。27歳の時、彼はやっと詩や書画の篆刻を学び始め、60歳を過ぎてから名声が高まり、文字通り大器晩成だった。斉白石は花鳥画が最も優れ、彼の筆になる花鳥は造形が簡素、色彩は清新で、野趣に富み、天真爛漫な童心に満ちている。成熟期の作品は個性的で真摯な情感を基点として、伝統的な文人画が持つ叙情性と民間絵画の情熱、純朴さを結び付け、花鳥画の手法に新しいスタイルを吹き込んだ。

今回展示された斉白石作品の多くは老舍、胡絜夫妻が所蔵していたもので、彼らの子弟が中国美術館に寄贈した。老舍夫妻は1930年代から美術に触れ、胡絜青もこれと前後して、斉白石、于非闇に師事し、20世紀中国を代表する女性アーティストになった。彼らは美術品収集に努め、所蔵品は豊富で、特に20世紀以来の中国書画作品が素晴らしい。

 

 

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