中国、もうすぐ元宵節 老舗店の元宵は値上がりしても大人気

2018-03-01 15:36:18

 

3月に入れば気温が上がると見込まれているため、2日の元宵節(旧暦115日)に食べるもち米の粉で作った元宵(ユェンシャオ)や湯圓(タンユェン)の人気の味にも変化が生じており、フルーツ系の味が人気となっている。各老舗店の元宵は、やや値上がりしているものの、依然として高い人気となっており、各店がオリジナルの味を打ち出して、売り上げを伸ばしている。北京青年報が報じた。

元宵節前になると、北京の老舗食品店錦芳小吃(磁器口店)では元宵を購入する人が長蛇の列を作るというのが「風物詩」となっており、今年も例外ではない。今月26日、同店は早朝6時半にオープンすると、客がひっきりなしに訪れ、少しずつ長蛇の列が作られ、ピーク時には約800メートルの列ができた。同店の店員によると、「春節(旧正月、今年は216日)の連休が終わると、元宵を買う人でにぎわうようになる。現在、当店では1日当たり推計約10トンの元宵が売れており、黒ごまやサンザシ、モクセイ、バラ、塩サンショウなどのお馴染みの味のほか、ヤシの実やトマトなどが入った元宵も販売されている。その他、今年は、紫や黄色のもち米で作った元宵を今月25日から5日間限定で特別販売している」という。

老舗菓子店の北京稲香村の関連の責任者によると、今年の元宵、湯圓の総生産量は前年比8%増になる計画という。今年は全体的に見て、黒ごまやお馴染みの五目ナッツなどの味が人気という。モクセイサンザシ、バターココアの2種類は若者に人気だ。北京稲香村は、もちアワ黒砂糖クルミ味の湯圓を発売したのに続いて、今年は新たにもちアワカルシウムミルク味ともちアワナツメリュウガン味を打ち出した。

護国寺小吃(本店)の王新梅経理によると、元宵節は暖かくなるため、食感を保つために店内で作った元宵を販売し、店員が顧客にどのように保存すればよいかを説明しているという。今年は宅配業者やデリバリープラットフォームと協力して、便利なサービスも提供している。販売量を見ると、今年はフルーツ系の味のものが例年よりも明らかによく売れており、生のドリアンが入った元宵は1日当たり50キロ売れ、ミカンやイチゴ味の元宵もよく売れているという。

その他、多くの老舗店が秘伝の味の元宵を販売して、元宵節を盛り上げている。例えば、峨嵋酒家は今年、黒ごま、チョコレート、サンザシ、黒砂糖、ナツメの5種類の味の秘伝湯圓を販売して、生産量が前年同期比20%増となっている。■肉宛(■は火へんに考)は、お馴染みのサンザシ、マツの実小豆、チョコレートなどが入った箱入りの清真元宵を販売している。鴻賓楼の元宵セット、湯圓セットには、お馴染みの黒ごま、チョコレートなどの味のほか、フルーツ味も加わっている

錦芳が今年打ち出した什錦元宵は500グラム36元(約610円)で、単品元宵は500グラム40元(約680円)と、いずれも昨年より4元(約70円)値上がりした。その他、北京稲香村の元宵の今年の値段は500グラム30元(約510円)で、昨年の24元より6元値上がりした。取材により、値上げの原因は、原料代や輸送費、人件費などが上がっているためであることが分かった。(編集KN

「人民網日本語版」201831

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