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競争と協力が並存する時代

 

2008年6月27日、中国のシンクロナイズド・スイミングチームの練習を指導する日本人ヘッドコーチの井村雅代さん

 スポーツの世界で中日両国はずっと、敵であり、味方であり、互いに競争し、また協力するという関係を続けてきた。

1960年代、バレーボールの分野では、日本の大松博文監督が率いる「東洋の魔女」が175連勝の記録を樹立し、世界の注目を浴びた。1965年4月、中国の周恩来総理の招きで大松監督は上海で、中国女子バレーチームに対し、一カ月の特訓を行なった。「鬼の大松」の特訓は、その後、中国女子バレーが世界チャンピオンになる道を拓いた。

2005年には、16歳の卓球選手、福原愛が遼寧省瀋陽に来て、正式に遼寧卓球チームに加わり、中国卓球のスーパーリーグで戦った。「瓷娃娃」(磁器の人形)の愛称で中国の多くのファンに親しまれている福原愛は、小さいころから中国に来て訓練を積んできた。彼女は卓球選手であるとともに、中日友好の大使でもある。

2007年末、「日本のシンクロナイズド・スイミングの育ての親」と言われる日本のコーチ、井村雅代さんが、中国のシンクロチームのヘッドコーチに就任した。彼女の育てたチームは過去のオリンピックで8個のメダルを獲得している。

井村ヘッドコーチの進んだトレーニング法と理念によって鍛えられた中国のシンクロチームは、北京オリンピックで、中国に初めての銅メダルをもたらした。

 

人民中国インターネット版 2008年11月13日

 

 

 

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