習近平主席今年初の5ヶ国訪問 その意義は?

 

習近平国家主席は19日からアラブ首長国連邦(UAE)、セネガル、ルワンダ、南アフリカを公式訪問する。南アフリカヨハネスブルグで第10BRICS首脳会議に出席するほか、モーリシャスを友好訪問する。習主席にとって今年初の外国訪問である。これは中国と途上国の団結と協力の強化、人類運命共同体の構築にとって特別な意義を持つ。(人民日報「鐘声」国際論評)

UAE側は習主席の公式訪問を切に期待している。中国側と共に努力して、訪問の申し分のない成功を確保したい」と、UAEのアブダッラー外相はこのほど語った。こうした期待は両国の国交樹立後34年間にわたる長期の友好と相互信頼に基づくものであり、「一帯一路」共同建設が両国関係の発展にもたらした「黄金期」に基づくものでもある。中国とUAEの二国間貿易額は2017年に4103500万ドルに達した。UAEは「一帯一路」沿線諸国で初めて中国と普通旅券査証を相互免除した国であり、UAEを訪れた中国人観光客は初めて延べ100万人を超えた。UAEは現在100校で中国語課程の開設を進めている。すでにUAEは中東で最も中国との協力の程度が深く、分野が広く、成果の確かな国の1つとなっている。習主席のUAE初訪問によって双方協力の水準は一層高まり、「一帯一路」イニシアティブとUAE「シルクロード再興」構想の連携は進み、中国UAE協力は中国と地域の国々との協力の模範となる。

習主席がアフリカ大陸に足を踏み入れるのは、今回のセネガル、ルワンダ、南アフリカ公式訪問及びモーリシャス友好訪問で4回目となる。これは習主席がアフリカを重視していることを十分に示すものだ。習主席は2013年の初のアフリカ訪問で「真実親誠」の対アフリカ政策理念を打ち出した。2015年の中国アフリカ協力フォーラムヨハネスブルグサミットでは中国とアフリカの「10大協力計画」を打ち出し、中国アフリカ関係を包括的戦略的協力パートナーシップに格上げした。また、対アフリカ関係の発展において「正しい義利観」を堅持する必要性を常に強調し、中国アフリカ関係の発展がさらなる急行車線に乗る後押しをした。

セネガルは中国にとって包括的戦略的パートナーであり、両国関係は中国と西アフリカ諸国の友好関係の模範となる見込みがある。ルワンダは東アフリカ共同体加盟国、アフリカ連合(AU)輪番議長国であり、中国ルワンダ協力の発展は歴史的チャンスを迎えている。南アフリカは中国にとって包括的戦略的パートナーであり、アフリカ最大の貿易相手国だ。中国と共にBRICS及びG20の構成国であり、両国関係の意味合いはすでに二国間の範疇を超え、グローバルな影響力を強めている。モーリシャスはインド洋の島国であり、「一帯一路」建設において中国とアフリカを結ぶ懸け橋、紐帯となることを望んでいる。9月の中国アフリカ協力フォーラム北京サミットを前にした今回の重要な訪問が、中国とアフリカの包括的戦略的協力パートナーシップを一層深め、中国とアフリカの友好協力及び「一帯一路」共同建設の新たな盛り上がりをもたらすことは間違いない。

ヨハネスブルグ会議はBRICS首脳会議10周年にあたり、BRICSの協力過程において間違いなく重要な意義を持つ。昨年の厦門(アモイ)会議で、BRICS首脳はより緊密で広範かつ包括的な戦略パートナーシップを発展させ、経済貿易財政金融、政治安全、人的文化的交流の「三輪駆動」協力のアップグレード版を築くことを決定。「BRICSプラス」協力理念を確立し、BRICS協力の第2の「黄金の10年」という素晴らしいビジョンを描いた。世界情勢が複雑に変化する現在、BRICSの団結と自己強化の重要性が日増しに明らかになっている。ヨハネスブルグ会議への習主席の出席は、厦門会議の成果のさらなる実行の助けとなり、BRICSが団結協力の強化、共同発展の追求、多国間主義の堅持、公平正義の維持という力強いメッセージを発する後押しとなり、グリーバルガバナンスにおけるBRICSの役割をはっきりと示し、BRICSの責任感を体現する。

 

「人民網日本語版」2018713

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