APECは中国の知恵に期待 中国APEC発展理事会理事長

2017-11-08 10:14:36

 

 

 中国の習近平国家主席は、ベトナムで開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)第25回非公式首脳会議に出席する。中国APEC発展理事会理事長の張力軍氏は先般、「APEC加入国と国際社会が大きな期待を寄せている」と話した。
 

 中国とAPECの関係について張力軍氏は、APECが中国の構築する多様化した国際経済協力体系の揺るぎない基盤で、中国の進める首脳外交や多国間外交、経済外交の重要なプラットホームにもなったと説明。APEC最大の発展途上国として中国が、APECの各分野の協力にも貢献していると述べた。
 

 今回のAPEC首脳会議については、APEC加入国と国際社会が「大きな期待」を寄せており、「習近平国家主席は、中国が進めるアジア太平洋地域経済協力の新たな視点と主張を詳説し、中国の声を高らかに響かせ、中国の知恵で貢献するだろう」との見方を示した。
 

 今回のテーマは「新たなダイナミズムの創出と共通の未来の促進」。アジア太平洋地域の経済統合、中小企業のイノベーション能力と競争力の強化、食糧安全の促進が重点議題となり、持続可能で革新的かつ包摂的な成長の促進を図る。

 

 構造改革とイノベーションについて今回のAPEC首脳会議は、『APEC構造改革アジェンダ』を引き続き進める。競争政策の協力強化、各加入国が競争政策事務を担う機関の設置、国有企業と民営企業の公平な競争の促進などを目指す。各種形式のイノベーション活動を奨励し、『APECビジネス利便化計画2016-2018』を進め、アジア太平洋地域のビジネス環境を改善する。

 

 中小企業をめぐる議題では、グローバルバリューチェーンにへの中小企業の参与利便化を重点的に話し合う。中小企業のビジネス環境を向上させ、グリーン、スタートアップ型、イノベーション型中小企業の発展を後押しする。
 

 食糧安全については、食糧安全と気候変動の長期行動計画の制定を進め、各加入国の全体と単独による行動を提唱すると同時に、農業科学技術開発と応用に関する協力と経験共有を重視する。また、各加入国の水資源、森林資源、海洋資源の分野でクロスボーダー協力を促進し、併せて食糧安全と環境保護など進める。

 

 張力軍氏は、「回復を目指す世界経済が依然として大きな試練にぶつかるなか、今回のAPEC首脳会議で加入国がコンセンサスをまとめ、マクロ経済政策の協調を強めることで、アジア太平洋地域の経済統合に向けた新たな活力注入を期待する」としている。


 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月7日

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