「一帯一路」、中国とEUの共同発展を促進=駐EU中国使節団長

 

2018EUビジネスサミット年次総会がこのほど、ブリュッセルのエグモン宮で開催された。世界から約500人が出席した。今年のテーマは「世界の変革をけん引」。うち「一帯一路中国EU対話」は本サミットの最も重要な内容の一つとなり、出席者から広く注目された。

今回の「一帯一路中国EU対話」では、「持続可能なインフラと相互接続」「一帯一路をめぐる投資協力と資金融通」という2つの議題が取り上げられた。中国の駐EU中国使節団の張明団長は基調演説の中で「一帯一路は中国EUの共同繁栄を促す。双方は共に協力の成果を大きくするべきだ」と話した。

張氏は、一帯一路が力強い生命力と発展の高い将来性を持つのは、主に次の理由によると指摘した。

「一帯一路」は発展を前提とする経済協力である。世界銀行のジムヨンキム総裁は「一帯一路」について、民生を改善し、経済の発展を促進する活性剤だと高く評価した。「一帯一路」は民生の発展を初心とし、インフラ貿易金融によって経済発展を促進し、政策の意思疎通と国民同士の理解を通じ、安定的かつ持続的な政策枠組みと社会の基盤を構築する。各国はインフラ、相互接続、エネルギー、貧困削減などを協力の重点とし、大市場大融通を創出共有する。非主流の市場を開放の最前線に変え、ボトルネックを広々とした道に変え、貧困者から貧困のレッテルを剥がす。

「一帯一路」は共に協議・建設・共有という協力の原則を貫く。「一帯一路」は中国が提案したが、チャンスは世界のものであり、多くの志を一つにするパートナーによる取り組みが必要だ。中国はすでに80以上の国・国際機関と協力文書に署名しており、政府間協議、業界マッチング、企業交渉の長期的かつ効果的なメカニズムを構築している。この過程において、各国はいずれも相互尊重・信頼、互恵・ウィンウィンのパートナーであり、すべての協力プロジェクトは各国の平等な協議によって推進される。

「一帯一路」は多国間主義と開放・協力の精神を貫く。一帯一路は国連憲章の主旨と原則を必ず守り、多国間主義を断固支持する。「一帯一路」は国連の2030アジェンダ、G20、上海協力機構、アジア太平洋経済協力会議、中国・ASEAN101」などの多国間枠組みと深く合致する。またアフリカ連合、EU、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体の地域発展計画と全面的かつ正確に連結し、「1足す12以上」という効果を生み出す。

「一帯一路」はハイレベル・高標準・多元化協力を貫く。「一帯一路」は国際ルールと市場ルールを守り、債務の持続可能性とグリーン・エコを重視する。ハイレベル・高標準は中国のプロジェクト建設参与の原則であり、中国は5年連続で国際コンサルティング・エンジニア連盟(FIDIC)年間審査優秀プロジェクトの1位に入選している。「一帯一路」の参画者は多く、各国の発展段階、長所、協力の需要は異なる。中国は各国の需要を尊重し、人為的な意志ではなく市場の法則に力を発揮させている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018528

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