「一帯一路」構想に法治保障を 内外関係者が討論

 

【新華社北京75日】「『一帯一路』法治協力国際フォーラム」がこのほど、中国北京市で閉幕した。フォーラムの参加者は、「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)構築が深まり続けるにつれ、各国の法治協力に対する需要が日々顕在化し、法治交流と協力のさらなる強化は、同構想にしっかりとした法治保障を提供し、法治協力の道、法治文明で相互参考の道を作り上げる助けとなるという認識を示した。

 中国の王毅国務委員兼外交部長はフォーラムの開幕式で式辞を述べた際、規則法治は「一帯一路」構想が世界へ向かって進むための通行証であり、リスクという課題対応のための安全弁でもあると述べた。そして、われわれは「一帯一路」構想におけるインフラの「硬聯通」(プロジェクトの投資、建設、運営方式で世界とつながる)を推進するだけでなく、同構想の規則、基準による「軟聯通」(プロジェクト実施国の経済、社会、環境などの分野での貢献)を強化し、法治保障システムを改善し続け、法治交流と国際協力を深めるべきだとの認識を示した。

 劉振民国連事務次長は、「一帯一路」構想が代表するものは国際発展における新たなプラットフォームであり、同時に人類運命共同体構築という遠大な理想も描き出し、持続可能な発展推進に対して非常に重要な役割を演じていると述べた。また、同構想は世界にさらに強大な連携の力をもたらし、国連の持続可能な発展のための2030アジェンダの実現を助けることができると指摘した。

 「『一帯一路』構想はグローバル化の発展の大勢に順応している。各分野の法律の協調と協力の推進は、自由貿易、相互接続、民間関係の促進に極めて重要だ」と、アジア平和和解理事会主席でタイの元副首相であるスラキアットサティアン氏は強調し、反グローバル化の流れが沸き起こり、保護主義が台頭する中、中国が打ち出した同構想は世界に国際協力の手本を提供したとの認識を示した。

 セルビアのネラクブロビッチ法相は、中国と中東欧諸国による161協力メカニズムはすでに「一帯一路」協力において非常に重要な構成部分となり、同構想の枠組みで法治協力を推進することは、貿易紛争を効果的に解決し、各国企業の合法的な利益を守ることにつながると述べた。

 今回のフォーラムは中国外交部と中国法学会が共同で開催し、「一帯一路」関係国の政府関係者、国際組織の代表、中国と海外の研究者、実務関係者の代表350人余りが参加、「『一帯一路』構想の共同構築:計画と協調」をテーマに、広範で深く、成果に富んだ討論を行った。会議の重要な成果として、「『一帯一路』法治協力国際フォーラム共同主席声明」を発表した。

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