経済の「中間報告」から見えてくる中国の自信

  国内総生産(GDP)が前年同期比6.3%増となり、主要マクロ経済指標が合理的な範囲内で推移し、経済構造の改善と調整が続いたーー15日に発表された今年上半期の中国経済の「成績表」は、一連の確かなデータにより、全体的に安定し、安定しつつ前進するという中国経済の発展の流れを世界に示した。下半期の経済活動に取り組み、優れた成績で新中国成立70周年を迎えるため自信と力を注いだ。

 「中間報告」のデータを見ると、中国経済の「安定」の基礎がさらに堅固になった。上半期の6.3%という経済成長率は第1四半期より0.1ポイント低下したが、6%以上の合理的な範囲内を維持している。世界的に見ると、中国経済のこの成長率は、世界の主要経済体の中でもトップレベルだ。同時に上半期の都市部新規就業者数は737万人にのぼり、通年の目標の67%を達成している。物価が緩やかに上昇し、1人平均の可処分所得が6.5%という実質成長率でGDP成長率を上回った。GDP1万元あたりのエネルギー消費量は2.7%減。これらの指標は、中国の経済成長に品質があり持続可能であり、高品質発展に向けしっかり歩み続けていることを示した。

 また中国経済の「進」の勢いがより強まっている。上半期は農業、工業、サービス業が発展を維持し、投資・消費・輸出という「3頭立て馬車」が安定的に運行した。喜ばしいことに、経済構造の改善の流れが顕著になっている。需給構造を例とすると、上半期の消費成長の経済成長への寄与度は60%以上で、消費の基礎的な力の強化が続いている。社会分野投資、ハイテク産業投資、製造業技術改造投資が10%以上の成長率を記録した。これらの指標は、中国経済の安定運行のファンダメンタルズに変化がなく、国内市場が発展と強化を続けており、通年の6−6.5%という成長目標を達成するため理想的な基礎を固めたことを意味している。

 喜ばしい成績であるが、課題も見落とせない。データを見ると、第2四半期の経済成長率は6.2%で、第1四半期より0.2ポイント低下している。下半期の経済発展は内外の環境が依然として複雑かつ厳しい。モデルチェンジ・アップグレードの坂を登る中国経済は、依然として一定の減速の圧力に直面する。我々は戦略的な落ち着きを維持し、自信を深め、平常心により難しい課題を見据えるべきだ。また冷静な頭を維持し、力を奮い立たせ難しい問題に取り組み、自国の事に揺るぎなき姿勢で挑むべきだ。雇用安定、金融安定、貿易安定、外資安定、投資安定、見通し安定の各種作業にしっかり取り組み、減税・費用削減などの各種政策を実行に移し、発展の流れを固めて成長空間を切り拓く。重大リスクの予防・解消、正確な脱貧困、汚染対策という3大攻略戦を着実に展開し、中長期発展に向け関門を突破し地ならしをする。供給側構造改革を深く推進し、改革開放の掘り下げを続け、ビジネス環境を改善する。ミクロ主体の活力をさらに引き出し、市場の自信を深める。

 未来を見据え、安定しつつ前進する活動の全体方針を貫き、新しい発展の理念を揺るぎなき姿勢で実践し、国民の知恵と力を集める。中国経済は高品質発展の道を着実に歩み続ける。
 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月16日

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