パートナー精神を堅持して共通の試練に対処

 

習近平国家主席が第14回G20サミットに出席するため27日昼ごろ大阪入りした。習主席のG20サミット出席または主催は7回連続であり、G20協力を世界経済ガバナンスを中国が非常に重視していることが十分に示された形だ。(人民日報記者・趙嘉鳴)

G20は20年前に発足した。最初は財務大臣・中央銀行総裁会議だった。2008年の世界金融危機発生後、全世界を席巻したこの危機に対処するため、G20サミットが機運に乗じて始まった。2009年のピッツバーグサミットは国際経済協力の主要フォーラムとしてのG20の地位を確立。世界経済ガバナンス改革への重要な一歩を踏み出した。

その後10年、世界の各主要エコノミーは調整と協力を強化し、世界経済の安定・発展維持に重要な役割を発揮してきた。情勢の変化に従い、各国の注目する重点は短期的な経済の安定、回復促進から、中長期的な持続可能で包摂的な成長へと移った。

現在、一国主義と保護主義が国際秩序と多角的貿易体制に深刻な打撃を与え、世界経済の安定にとっての重大なリスクとなっている。世界経済は新たな歴史的選択に直面している。聡明な者は時代に合わせて変わり、知恵ある者は事物に従って対処法を定める。サンクトペテルブルク、ブリスベン、アンタルヤ、杭州、ハンブルク、ブエノスアイレスと、習主席はG20の各サミットに出席、またはその議長を務め、いずれにおいても世界経済情勢の発展と結びつけ、世界経済の成長推進、国際経済協力の強化、世界経済ガバナンスの整備のために中国の案を示し、中国の知恵を与え、責任ある大国としての中国の協力精神とオープンな度量を存分に示して、国際社会の尊敬と称賛を勝ち得てきた。

国連のグテーレス事務総長は以前人民日報の単独インタビューに「中国は多国間主義の最も重要な柱であり、世界の開発協力に積極的に参加し、国際社会と共にグローバルな試練を解決するグローバル・ガバナンス体制を探っている。人類運命共同体の構築に関する習近平主席の理念は国際社会への重要な貢献だ」と強調した。

共同で開放型世界経済を維持し、発展させる。革新的発展を推進し、連動型成長を実現する。成長の道を革新し、発展の成果を共有する。イノベーション、活力、連動、包摂的な世界経済を構築する。開放・包摂を堅持し、連動的成長を推進する。遠大な視点に立ち、世界経済の正しい方向性をしっかりと把握する。過去百年なかった情勢の大きな変動を前に、中国側はパートナー精神を堅持し、政策調整を強化し、互いの溝を処理し、共通の試練に対処することを主張している。

G20大阪サミットで、習主席は4段階の全体会議に出席し、世界経済と貿易、デジタル経済、包摂的で持続可能な発展、インフラ、気候、エネルギー、環境などに関する議論に参加し、世界経済情勢について中国側の見解と主張を明らかにし、現在存在する問題の根本的原因を探り、分析し、対処法を示し、世界経済の大きな方向性をしっかりと把握すべく尽力する。

英キングス・カレッジ・ロンドンのケリー・ブラウン教授は「G20大阪サミットで習主席の語る中国の声を聞くことを大変期待している。これは国際社会が共通して注目していることだ」と述べた。

「人民網日本語版」2019年6月28日

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