中日社会、心を正し相手を再認識せよ

 

  日本の安倍晋三首相は25−27日にかけて、中国を公式訪問する。これは中日関係が正しい軌道に戻ったことを示す、新たな象徴的な出来事だ。中日関係は両国にとって、最も重要かつ最も複雑な二国間関係の一つだ。両国は近隣であり、相互の需要と警戒はさまざまな方向から双方の関係に影響を及ぼしている。さらに現実的な摩擦と米国のオフショア・バランシングの効果が加わり、中日関係の長期的な流れは「努力を怠ればたちまち後退する」と言える。「環球時報」が伝えた。

 今回の中日関係の改善は、数年間の激しい挫折を踏まえて実現された。この期間中、中日はいずれも損失を被った。そのため双方が安倍氏の訪中成功に共に力を入れ、かつ中日関係の修復に動力を注ぎ続けることは、中日の共通の利益に合致する。

 両国社会は相手への見方を調整する必要がある。心理的に中日関係を見直し、これまでの関係悪化による影から完全に抜け出し、積極的に未来を見据えるべきだ。

 中日の社会は相手側の長所を互いに尊重・肯定し、受け入れることで、自国の短所を率直に見据えるべきだ。相互尊重と共存共栄の大原則を確立すれば、中日は「和して同ぜず」が容易になる。中国人は、日本の技術更新や入念な管理など、中国が長期的に学習すべき多くの長所があることに気づくだろう。日本人は、中国の現代化がひとたび始動すれば、その規模効果に日本は驚嘆せざるを得ないことに気づくだろう。中国が一部の技術分野で徐々に追いつくことも不可避だ。日本は中国の台頭を気に病むべきではなく、それは自分を苦しめるばかりだ。日本は成長する中国をけん制するため苦心惨憺するのではなく、誠意を持って互恵関係を構築するべきだ。

 中日は誇張された、真偽の区別がつきにくくなる安全競争に巻き込まれるべきではない。中国が強くなると、日本は直ちに歴史的な原因により復讐されることを懸念する。その緊張度はインドや韓国などの中国への懸念を遥かに上回るようだ。日本はこのような心理から抜け出さなければならない。

 中国の急台頭は、中日の戦略的姿勢を変える主な要素だ。日本は焦り、過激な行動に出たが、これは中日関係が近年悪化した主要かつ直接的な要素だ。双方は両国関係の近年の紆余曲折を総括し、戦略的心理のレベルで互いに歩み寄り、疑念を払拭するべきだ。相互理解と適応を促進し、両国関係の回復に向け絶えず動力を注ぎ込むべきだ。


 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月25日

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