ボアオ・アジアフォーラム年次総会が2年ぶりに、18-21日にかけて海南省の博鰲(ボアオ)で開催される。今回の年次総会のテーマは「世界の大変動:共にグローバルガバナンスの偉業を支え、共に一帯一路の力強い音を奏でる」。
ボアオ・アジアフォーラム2021年年次総会の記者会見が先月30日、北京市で開催された。ボアオ・アジアフォーラムの李保東秘書長は、「2021年年次総会の主な任務は、防疫安全を保証した上でアジア、ひいては世界各国の発展の共通認識を強化し、成長の自信を再構築するよう支えることだ」と説明した。
説明によると、中国の指導者が大会開幕式に出席し、かつ中米企業家座談会など一連の重要活動に参加する。他にも数十人の各国の指導者、元政府高官、国際機関の責任者、多くの政治・ビジネス・学術界の重鎮がオンライン・オフライン形式で年次総会に出席する。
今年はボアオ・アジアフォーラム創設20周年で、注目に値する。
サムスン電子の王彤副社長は「ボアオ・アジアフォーラムの20年は、世界経済の急成長の20年だった。グローバル化とテクノロジーの急激な進歩により、世界経済規模は33兆ドルから85兆ドルに拡大した。人々は不安な気持ちでミレニアムを迎えたが、20年の発展はこれがテクノロジーとイノベーションの世紀であることを証明した。ボアオ・アジアフォーラムの20年は、アジアが追随からリードに変わる20年だった」と述べ、次のように続けた。
20年前、当社の対中投資は累計でわずか21億ドルだったが、20年後には20倍以上の460億ドルに拡大した。20年前、当社は中国南東部の沿岸部のみに事業展開し、委託加工貿易の完成品産業に取り組んでいた。20年後には西部の内陸部に深く浸透し、半導体、動力バッテリー、磁器コンデンサーなどのハイエンド装置・部品事業を展開し、中国の巨大な産業チェーンに加わっている。アジアはこれから数十年の十分な育成を踏まえた上で、急成長の20年、リードの20年を迎える。このプロセスにおいて、ボアオ・アジアフォーラムはより大きな責任を担い、使命に背かず、当時の生命力を放つはずだ。
韓国SKグループの李新明・中華区副総裁は「ボアオ・アジアフォーラムは創設から20年に渡り、アジア及び世界の政治・ビジネス・学術界のリーダーに意見交換とソリューション模索のハイレベルな対話の場を提供した。より繁栄し、安定し、調和的なアジアを作るため重要な貢献を成し遂げた」と述べ、次のように続けた。
今年はかつてない意義を持つ年次総会になる。昨年、突如訪れた新型コロナウイルス感染症は、世界経済と政治の秩序に大きな衝撃をもたらした。世界経済はスムーズに回復できるだろうか。ポストコロナ時代の環境、社会、企業ガバナンスはどのような変革を迎えるべきだろうか。企業の社会における役割はどのように位置づけられるべきだろうか。我々は今年の年次総会でこれらの重要問題の議論を掘り下げ、ポストコロナ時代の世界の発展及びグローバルガバナンスに向け共通認識を強化し、アジアの視角を提供しより多くの原動力を注ぐことに期待している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月18日