ボアオ・アジアフォーラム2021は19日、ボアオ・アジアフォーラム国際会議センターで「高齢化社会を迎える-高齢化社会ガバナンス」をテーマとするサブフォーラムを開催しました。世界保健機関(WHO)の陳馮富珍(マーガレット・チャン)名誉事務局長はリモートで参加し、高齢化への対応についてビデオ講演を行いました。
陳馮富珍名誉事務局長はその際、「世界のほぼすべての国が高齢化問題への対応において大きな試練に直面している。中国はすでに世界最大規模の養老システムを構築しており、基本養老保険システムはすでに10億人近くの人口をカバーしている。企業年金保険制度も初歩的に確立され、現在5800万人の人口をカバーしている。しかし、個人貯蓄型の養老保険制度はまだ初歩的な段階にあり、さらに整備させていく必要がある」と述べました。
陳馮富珍名誉事務局長はまた、多層的な医療保障システムと多層的な社会養老システムの構築を呼びかけ、「政府、社会、企業、市場、個人など多方面の役割を発揮させ、国家財政が負担できると同時に、国民のニーズを満たすことができる多層的な健康保障システムを構築する」と指摘しました。(CRI日本語/黄競、浅野)