人民中国

　雲南省西部の辺境にある保山市は、絵のように美しい風景と常春の気候で知られる。市内を通り同省の東西を結ぶ永昌古道の町や橋は、歴史の移り変わりを物語り、南北に連なる高黎貢山ではカラフルな野鳥が陽気に歌をさえずる――。今回の「美しい中国」は保山市の古い町や村を訪れ、ゆったりと広がる山あり水ありの美しい田園風景を、保山の人々がどのように守り育ててきたか紹介する。

　高黎貢山を越えて西へ向かう。そこはミャンマーと国境を接する騰衝市。その山間に何と日本と同名の「熱海」温泉があった！太古のダイナミックな火山活動の跡を気球で空中散歩。また小さな村々でしっかり受け継がれている無形文化財もリポートする。さらに、東南アジアで財をなした雲南華僑の古里を訪ね、今に留めるその繁栄ぶりも紹介する。