金鶏鎮の「小袋豆腐」

 板橋鎮から東に車で約10分。金鶏古鎮にある食堂「小袋豆腐園」にやって来た。この地方の名物・小袋豆腐は、はしでつまみ上げると小さな袋に似ていることから名付けられた。味も形も日本の「がんもどき」に似ている。食べ方はスープ入り肉まんと同じ。まず外側の黄色い薄皮を少しかみ切り、小さな穴を開ける。そして熱さに気を付けながら、ゆっくりと中のミルクのような豆腐スープをすする。口当たりは、若者が好きなアイスクリームの天ぷらといったところか。

 「この豆腐は他のところでは作れないよ」。保山市の無形文化財継承者で、豆腐店のオーナーの高文金さん(58)は胸を張る。「この辺りの水はアルカリ分が強いので、フワフワの豆腐ができるんです。中のスープは後で入れるのではなく、自然にそうなるんですよ」


袋のような形の金鶏豆腐

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