雲南省の高黎貢山 テナガザルを観測する森林保護員

 

 

楊有山さんは雲南省高黎貢山国家級自然保護区保山管理保護局赧亢管理保護ステーションの森林保護員で、主に同エリアに生息するスカイウォーカーフーロックテナガザルの追跡観測を担当している。「追跡観測を行う際に、サルの活動範囲、食事、排便などの状況を詳細に記録する。どの木の実と葉を食べたのか、いつまで食べたのかも記録する」楊さんがこのテナガザルの家族の追跡観測を始めてからもう12年になる。長期的な追跡観測により、楊さんはその生活習慣への理解を深めている。

スカイウォーカーフーロックテナガザルは唯一中国人科学者によって命名された類人猿だ。国家1級重点保護動物で、国内の数は150頭未満。高黎貢山自然保護区などのごく狭い範囲にしか分布していない。

高黎貢山国家級自然保護区保山管理保護局は近年、その保護活動をさらに強化している。人員、サルの個体、サルの群れを固定し観測を行っている。保護区はさらに5000ヘクタール弱の生物回廊ベルトを作り、野生動物の生息地の質を改善した。

高黎貢山国家級自然保護区保山管理保護局の張富有副局長は、「保護区内の数は現在、比較的安定している。2020年末の時点では18グループ50頭が生息している」と述べた。

楊さんは「森林保護員という仕事が辛いのは確かだが、大自然と縁があると感じ、いつの間にか12年働いていた。テナガザルとこれほど長年付き合い、自分の子供のように思っている。今後より多くのメンバーの加入に期待している」と話した。

 

 

 

 

 

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