中日両国及び東アジア情勢に積極的な変化=中国外文局の杜占元局長

 

 

16回「北京―東京フォーラム」が30日に開幕した。中国外文局の杜占元局長は開幕式の挨拶の中で「世界の百年に一度の大変動が現在急速に進んでいる。新型コロナウイルス感染症は人類の健康と命の安全の大きな脅威になっており、また深く複雑に変化する国際情勢により多くの不安定不確実な要素をもたらした。同時に中日両国、ひいては東アジア地域の情勢に喜ばしい積極的な変化が生じている」と述べた。

まず、今年10月に開かれた中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)は、中国が社会主義現代化国家を全面的に建設する新たな旅路を切り開いた。習近平主席は複数の重要な場で、対外開放の拡大を堅持し、高水準の開放型経済を建設し、人類運命共同体を構築するという主張を強調した。中国の確固不動の対外開放拡大の決意と措置、中国の経済社会発展の高い強靭性と巨大な潜在力は必ず、日本を含む世界各国により多くの発展のチャンスを生み出す。

次に、中日関係が正しい軌道に戻り、好転の流れを維持している。日本で新政権が誕生した際に、習近平主席と菅義偉首相は両国関係の新たな進展を推進し、手を携え世界的な挑戦に対応する重要な共通認識を形成した。先ほど中国の王毅国務委員兼外交部長が正式に訪日した。中日双方は共同の感染対策、経済貿易協力、リスク管理、人文交流、グリーンな発展などの面で多くの積極的な共通認識と成果を手にした。今年に入り中日両国の社会は共同感染対策をめぐり互いに助け合う機運を高め、「山川異域、風月同天」という感動的な精神を示し、また両国人民の友好協力強化の誠意ある願いを十分に示した。

それから、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)協定の署名は、中日の経済貿易協力の掘り下げ、多国間主義と自由貿易の共同維持に向けより幅広い空間を切り開いた。中日は世界23位の経済体であり、アジアの繁栄に積極的に貢献する責任能力チャンスを持っている。

中日両国間の最大の民間交流の場である本フォーラムは、「ポストコロナ時代の国際秩序及び中日両国の責任」をテーマとする。両国首脳の重要な共通認識をいかに実行に移すかについて議論し、共同のチャンスと挑戦への中日の対応を促進する。中日関係の角度から「世界はどうなったか、我々はどうするべきか」という時代の問いかけに答え、両国関係の持続的な好転、国際秩序及び体制の共同維持発展に向け時代の貢献を成し遂げる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」20201130

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