ボアオ・アジアフォーラム、世界経済の成長促進に焦点

  ボアオ・アジアフォーラム2022年年次総会が、4月20−22日に海南省ボアオで開催された。今年の年次総会のテーマは「感染症と世界:共に世界の発展を促進し、共通の未来を構築する」。世界的な新型コロナ感染症の流行やロシアとウクライナの衝突が世界経済に影を落とすなか、各界の識者が一堂に会して対策について話し合った。

 年次総会は、オフラインを中心にオンラインとオフラインを組み合わせた方式で開催された。議題は◇世界経済回復の原動力、◇世界の分断の解消、◇アジア太平洋地域の協力、◇「一帯一路」の協力と発展、◇感染症をめぐる国際協力の強化、◇グリーン・リカバリーと持続可能な発展、◇デジタル経済の革新的発展、◇共同富裕と包摂的発展、◇メタバースなど多岐に渡り、新たな国際・国内情勢において、世界協力の強化、経済成長のエネルギー維持、発展リスクの解消、より良い未来について議論を交わされた。

 世界経済はコロナ禍で大きな打撃を受けたが、回復の度合いは国によって大きく異なる。ウクライナ情勢の変化により、世界経済は新たな不確実性が増している。2022年の世界経済の成長見通しはどのようなものだろうか?コロナ対策と景気回復の「両輪」をどうすればうまく一緒に回していけるのか?構造調整と技術革新を通じて世界経済の回復に新たな原動力を注入するにはどうしたらよいか?参加者は世界経済回復のエネルギーについて討議した。

 コロナ禍により世界の分断が加速し、グローバル化の進展は多くの障害に直面している。地政学的な問題に注目が集まるのに伴い、国際関係の緊張も高まっている。国際的な分断と対立をいかに減らし、協力を強化するか?グローバル・ガバナンスをいかに強化し、共同的発展を実現するか?参加者は世界の分断をいかにして埋めるか解決策を探った。

東アジアおよびアジア太平洋地域の協力は発展加速しており、中国-ASEAN、ASEAN-中日韓、APECなどのメカニズムが、長年にわたって域内諸国の実務協力を促進する重要な役割を担ってきた。これらの仕組みをいかに活用してリスクをチャレンジに変えるのか?参加者はアジア太平洋地域における地域協力の将来について心置きなく語り合った。

 「一帯一路」イニシアチブは、さまざまな分野で実りある成果を上げた。「一帯一路」協力と国家の経済構造モデル転換・高度化をよりよく結びつけ、グリーン・低炭素・持続可能な共同発展の道を切り開くことができるのか?「一帯一路」沿線国へ、より多くの力と資本を呼び込むにはどうすればよいか?参加者はブレーンストーミングを重ねた。

 各国でカーボンニュートラル目標が設定される中、二酸化炭素排出削減と経済・社会発展のバランスをどのようにとるか?世界は排出削減目標の実現をどのように促進するのか?デジタルエコノミーはコロナ下で発展加速し、世界の要素資源と世界の経済構造を再構築する重要な力となりつつある。デジタルエコノミーは世界経済の回復を如何に助けるのか?参加者は経済成長の新たな原動力をどのように掘り起こすか議論した。

 新たな情勢と条件の下で、各国は国際協力を強化し、経済成長の最適な道筋を探し、グローバルガバナンスについて共に話し合い・共に建設し・共に分かち合い、ボアオ・アジアフォーラムで信頼感を高め、コンセンサスを形成した。

   「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月23日

 

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