2018年:観光フォーラム――中日友好の輪を広げる大連

文・写真=秋雅

動画撮影=顧思騏・于煒暄

 国の交わりは民の相親しきにあり、民の相親しきは常なる往来にあり。人民の間に親しい友人を訪ねるように常に往来があれば、リーダーや政治家の戦略構想もより実現が容易となるだろう。

 大連は中日交流活動が最も密接な都市の一つで、日本の7都市と直行便で結ばれており、72人の日本国籍の友好人士が大連市栄誉公民の称号を受け、6000人近くの日本の友人たちが大連で仕事をしていて、さらに日本の多くの都市と友好都市関係、協力パートナーシップ関係を結んでいる。2016年から、大連では一年に一度開かれる大連アカシア祭りのイベントとして、中日旅行大連交流大会(フォーラム)を開催しており、アカシアをきっかけに友と出会う大連は、これにより自らの日本での友好の輪をさらに一歩広げている。

 5月27日・28日、大連市観光発展委員会・大連市観光協会が主催し、中国観光協会・日本旅行業協会(JATA)、日本全国旅行業協会が(ANTA)が協賛する2018年中日観光大連交流大会(フォーラム)が開催され、今回はさらに、10年の歴史をもつ第23回日本北前船寄港地フォーラムが初めて大連に場所を移して同時開催された。大連市栄誉市民でもある自民党幹事長で日本全国旅行業協会会長の二階俊博氏とANAホールディングス相談役の大橋洋治氏が日本代表団を率いて大連を訪問し、中日双方の政府部門、地方都市、観光企業の代表千人近くと共に大会イベントに出席した。

 イベントにおけるあいさつの中で、二階氏は「大連の発展・変化を誇りに感じており、積極的に大連と日本の交流協力を推進していきたいと思います」と語った。さらに、先日李克強総理が日本を訪問したこと、今年は中日平和友好条約締結40周年であることなどを挙げ、「両国指導者の会談の成果が日中両国関係を持続的に改善し、両国民衆が観光交流などのさまざまな民間交流形式により、共に日中友好を前向きに発展させていくことを願っています」と述べた。

歓迎会であいさつをする二階俊博氏

大連市共産党委員会書記が二階氏にプレゼントを贈った

 日本は中国の海のシルクロードの終着地であり、日本版「海のシルクロード」精神の再現と称賛される「北前船寄港地フォーラム」がはるばる海を越えて大連観光大会と同時開催された。これはもしかしたら、習近平主席が提起する「一帯一路」提唱への日本の観光業界の積極的な賛意であるかもしれない。

大会の開幕式において、大連市の郝明副市長(左)は新潟市の篠田昭市長から、

北前船寄港地フォーラムの大会会旗を受け取った

 「私たちは日本と共に力を尽くして、便利な環境、優れた観光商品とサービス、全面的な開放・協力・ウインウインの中日観光発展の新構造をつくり上げたいと思います」と遼寧省の郝春栄副省長は開幕式のあいさつで述べ、中日双方のゲストが中日観光発展に的確で優れた意見を出してくれることを期待していると語った。

 大会は「協力・発展・ウインウイン」をテーマに、基調講演、市長円卓会議、ソファーフォーラムなどのイベントが行われた。それでは、双方がどのような思想の火花を散らしたのか、見てみよう。

大会の開幕式

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850