「長寿の島」の秘密

 

 

広鹿島を歩くと、よく白髪だが若々しい老人を見かける。見た目は60歳から70歳というところだが、聞いてみると80歳を過ぎているという。数人の老人が輪になって座り、頭の回転も素早い様子であれこれおしゃべりをしている。観光客が道を尋ねると、彼らは正しく行き先を示してくれるだけでなく、この島に伝わるさまざまな物語を熱心に話して聞かせてくれる。

長寿は美味しい水なしには語れない。島には山が連なり、麓には淡水を蓄える仙女湖がある。仙女湖は山から流れてくる雨水がたまって形成されており、海のすぐそばにある。まさに自然の地形が作り出した巧妙な間隔で、島の人々は十分な淡水を口にすることができる。湖水は通常120万立方で、雨の多い季節には150万立方になり、1万2000人の島民にとっては疑いもなく天が与えた豊かな恵みといえる。この豊富な水資源は、他の島々の人にとって羨望の的となっている。  島の多くの家には庭があって家庭菜園となっており、食べきれない分は朝市で売られる。緑の野菜、きれいな水、新鮮な空気、取れたての海鮮が広鹿島の長寿の秘密なのだ。この島を訪れ、現代の桃源郷とも言うべき生活に触れることは、多くの都会人にとって大きな憧れとなっている。

 

人民中国インターネット版 201959

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