マスコット:「冰墩墩」と「雪容融」

 2022年北京冬季五輪のマスコット「冰墩墩」と冬季パラリンピックのマスコット「雪容融」が2019年9月17日に公開された。2つのマスコットはテクノロジーの夢と文化の思いを表現し、中国文化と五輪精神を再び美しく結びつけた。マスコットの募集活動もまた、五輪精神を中国で定着させた。ウインタースポーツに3億人が参加というビジョンが実現に向かおうとしている。 

 1990年の北京アジア競技大会のマスコット「熊猫盼盼」、2008年北京五輪のマスコットのうちパンダをモデルとしている「晶晶」、北京冬季五輪のマスコット「冰墩墩」は、国宝のパンダを主役にしている。前2者が文化と自然の属性を表現していたとするならば、後者は伝承と未来感を表現している。パンダは最も受け入れられやすい中国の符号であり、人々に即座に親近感を与える。氷の服、色鮮やかな光の輪といった新たな符号要素は、テクノロジーの夢と未来の尽きることなき可能性を示している。 

 「冰墩墩」は全体的に宇宙飛行士に見え、現代テクノロジーとウインタースポーツの美しい結びつきを意味している。北京冬季五輪組織委員会によると、この「宇宙飛行士パンダ」は未来を探索する使命を担い、いつの日か再びサプライズをもたらすという。 

 冬季パラリンピックの「雪容融」は灯籠をモデルとしている。同じく世界から認められる中国文化の符号である灯籠は、2022年冬季五輪期間と重なる春節のお祝いムードを引き立てる。史上初の自ら発光発熱する冬季パラリンピップのマスコットである「雪容融」は、心の中の夢に火をつけると同時に、他者を明るく照らし世界を暖める。これは冬季パラリンピックの理念と合致する。「冰墩墩」が自然界の物であるとするならば、「雪容融」は中華文明の産物と言える。「容」と「融」は交流、相互参照、相互理解、相互融合を意味している。 

 「冰墩墩」と「雪容融」は完璧な組み合わせであり、ウインタースポーツと五輪精神の魅力、中華文明と「夏季冬季五輪の都」である北京の魅力を実感させる。 

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