冬季五輪フリースタイルスキー・エアリアル出場に向け選手がプール活用して猛練習

2021-09-09 15:19:32

今月7日で、2022年北京冬季オリンピックまであと150日となった。フリースタイルスキーは1960年代に北米で始まったとされている。見る側からすると、選手が披露する空中演技などを楽しむことができる迫力満点の競技だ。中国のフリースタイルスキーエアリアル国家合宿チームは現在、国家体育総局秦皇島訓練基地で合宿している。冬でもなく、雪もない中、アスリートたちはどうやって練習しているのだろうか?その答えは、「ウォータージャンプ」だ。中央テレビニュースが報じた。

 

 

フリースタイルスキーエアリアルのコースはアプローチとキッカー、ランディングバーン、ブレーキングゾーンという4つのエリアから構成されている。夏に練習を行うウォータージャンプでは、ランディングバーンとブレーキングゾーンが水を張ったプールに設けられており、アスリートはアプローチからジャンプして空中演技をした後、プールに着水することになる。着水するため、難易度の高い新しい演技の練習を、実際の雪の上でするよりも安全に行うことができる。

キッカーは、スモールキッカーとミディアムキッカー、ビッグキッカーの3種類があり、回転数によって使い分けられ、ビッグキッカーの難易度が最も高い。冬季五輪のエアリアルに出場するためには、男女選手ともに、ビッグキッカーを使いこなすスキルが必要となる。

では、わずか23秒という短い時間で披露される選手の演技をどのように評価するのだろうか?これにはコースに設置されているビデオ映像システムが大きな助けとなる。訓練基地にはカメラが6台設置されており、リアルタイムで選手の演技を撮影している。映像は16倍のスローモーション、またはファストモーションでみることができ、コーチは選手の演技をより細かいところまで確認し、分析することができる。

 

 

毎日、練習を終えた後で、映像システムを使って、練習の分析データを取得することもできる。それを使って練習を振り返り、総括することができる。また、大量の練習データやビッグデータ解析技術を通じて、世界一流選手と比較し、その競技能力の各種指標を客観的に分析して、判断することを可能にしている。

またアスリートが演技の完成度をさらに高めるために、空中演技の風洞トレーニングも新しい練習方法となっている。

フリースタイルスキーエアリアル国家合宿チームのメンバー11人は現在、2022年北京冬季オリンピック出場に向けて着々と準備を進めている。

「人民網日本語版」202199

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