「グリーンオリンピック」の理念は北京冬季五輪の準備・開催の全過程で一貫

 中国外交部(外務省)の趙立堅報道官は22日の定例記者会見で、「グリーンオリンピックという理念は2022年北京冬季五輪の準備・開催の全過程において一貫している。中国はスポーツ事業の発展と生態文明の促進を結びつけ、人々が冬季スポーツの尽きせぬ魅力を享受するとともに、大自然の生態の美も保護できるようにする」と表明した。

 【記者】北京冬季五輪が近づくに従い、グリーンオリンピックという理念も人々に浸透してきている。中国はグリーンオリンピックの面でどのような取り組みをしてきたか。

 【趙報道官】近年、北京市と河北省は国土緑化政策を力強く推し進めてきた。北京市の森林率は44.4%、山間部の森林率は58.8%に達し、河北省張家口市の森林面積は1万8000平方キロメートルを超えるなど、いずれも以前と比べ大幅に拡大している。北京、延慶、張家口にある3つの冬季五輪村は、いずれも3つ星のグリーン建築基準を満たしている。延慶冬季五輪村の建設過程では「オリンピック林」として会場全体で2万4000本の木を移植した。

 大会期間中、全12の競技施設で、グリーンエネルギーや再生可能エネルギーによる電力供給を世界で初めて完全採用する。屋外の造雪過程では複数ルートによる貯水、水の循環使用、科学技術を活用した節水を行うことで、大会中の造雪用水需要を満たし、地域の水の安全や生態環境にも悪影響を与えない。ごみ処理においても廃棄物の分別、管理過程、施設エリアの「3つの全カバー」を実行する。

 中国側は引き続き「グリーン、インクルーシブ、オープン、クリーン」という理念を力強く貫徹し、「シンプル、セーフティ、ワンダフル」な大会をしっかりと開催する。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年12月23日

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850