北京冬季五輪、「団結」の力を世界に示す

  北京冬季オリンピックの開幕まであと1カ月。「より速く、より高く、より強く」という五輪のモットーに「共に」が加えられてから初めて開催される冬季五輪である北京大会の開催に当たり、世界は、新型コロナウイルスのまん延が続き、各国間で信頼の危機や食い違い、衝突が絶えず現れ、政治的な雑音がスポーツの盛会にまで波及するという多くの試練に直面している。こうした中で、あらゆる妨害を排除して北京冬季五輪を成功裏に開催することは、各国の人々の友情を増進し、困難に打ち勝つ自信を高め、「共に」という五輪精神を大いに解き放つことになるだろう。

 北京冬季五輪の足音が近づくにつれて、団結と協力を呼び掛け、スポーツの政治化に反対する国際社会の声が高まりを見せている。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、2022年を迎えるに当たってのメッセージで、北京冬季五輪への国際社会の支持はとても明白だとした上で、「政治的争いを超越すべきだということを皆が尊重した場合のみ、世界を一つにする使命は達成される」と強調した。

 国連のシッダルタ・チャタジー中国常駐調整官も、「新型コロナウイルスのパンデミックが人々の命と暮らしに損害を与える中、五輪は希望と団結をかき立てている。北京冬季五輪と冬季パラリンピックが秒読みに入る中、皆で団結して仲良く一つになろう」とのメッセージを寄せた。アルペンスキーのスター選手で、冬季五輪2大会連続で金メダルを獲得している米国のミカエラ・シフリンは、「冬季五輪はスポーツイベントであるだけでなく、それよりはるかに重要なのは、世界に団結の精神を示しているということだ。私たちは世界を一つにまとめ、スポーツを通じて友情を感じている」と述べている。

 2008年の夏季五輪に続き、史上初めて夏冬両方の五輪を開催する都市となる北京は、世界の期待を裏切ったりはしない。北京冬季五輪の準備活動は現在、最終段階に入っている。12の競技施設は全て完成して試合を行う条件が整い、3つの選手村やメインメディアセンターなどの非競技施設も供用された。2021年10月5日から12月末にかけて、8つの競技施設で10回の国際試合と3回の世界トレーニングウイーク、2回の国内テストイベントが相次いで開催され、期間中には海外から2000人余りの選手や関係者が参加した。ブルガリアの「レフスキ-全ての人のためのスポーツ」のルシエン・ベルチェフ会長は、「今回の冬季五輪に向けた主催側の組織化作業は完了し、全ての競技施設で準備が整った。競技に参加する人と観客にとって条件はほぼ完璧だ」と評価している。

 1カ月後に北京は必ず「シンプルで安全で素晴らしい」スポーツの盛会を世界に向けて出現させ、五輪精神を十分に現し、全世界が感染症に打ち勝ち困惑から抜け出せるよう激励し鼓舞するだろう。世界は中国に期待し、中国は準備ができている。団結は力なり。共に未来へ。(CRI論説員)

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