閉幕 中国のパラスポーツ 歴史的成果成し遂げる

  3月4日に開幕した2022年北京冬季パラリンピックは、13日夜に閉幕を迎えました。

 中国は今回の冬季パラリンピックに、217人からなる史上最大規模の代表選手団を派遣し、出場種目も過去最多でした。選手96人のうち、88.5%を占める85人が冬季パラリンピック初出場です。平均年齢25歳の中国勢は金18個、銀20個、銅23個の、合わせて61個のメダルで、金メダルランキングとメダルランキングのいずれにおいても首位に立ち、1980年2月に冬季パラリンピックに初出場してから、史上最高の成績を残しました。

 なかでも、車いすカーリング中国代表は、平昌冬季パラリンピックで優勝したのに続き、今回も見事に金メダルをもぎ取りました。初出場したアイスホッケー競技では、銅メダルを獲得。また、北京大会までメダル獲得に至らなかった雪上種目でも、今回はアルペンスキー、スノーボード、クロスカントリー、バイアスロンの4競技でいずれも金メダルを獲得し、歴史的な飛躍を遂げました。

 パラスポーツにおける中国の目覚ましい成長は、中国の障がい者スポーツ事業の勢いある発展を表しています。2015年7月、北京大会の招致成功を受け、今日までの6年余りの間、各レベルの障がい者連合会組織は一連の行動計画を立て、優れた選手の選抜、パラスポーツのクラス分け判定員や国際審判員など技術者の育成に取り組み、冬季パラリンピックの6競技すべてを全国規模のパラスポーツ大会の正式競技に採択しました。

 また、国家重点研究開発計画の「科学技術の冬季五輪」では、冬季パラリンピック選手と関連するプロジェクトが特別に設けられています。国内の十数カ所の科学研究機関が共同で技術開発を行い、一連の先進技術が盛り込まれた補助具の応用にも大きな進展がみられました。

 このほか、習近平総書記は大衆スポーツに関しても、北京冬季オリンピック、冬季パラリンピックの開催が残したブームに乗り、競技スポーツと大衆スポーツを同時に推進して、中国のウインタースポーツの持続的発展を推進しなければならないと指摘しました。習総書記のこの重要な指示に基づき、各地で、障がい者が積極的にウインタースポーツに参加できるようサポートがなされてきました。現在、31の省(自治区、直轄市)をカバーする「障がい者ウインタースポーツ競技シーズン」と題した大会が、これまで6回継続して開催され、「ウインタースポーツ人口を3億人」という目標の実現に積極的な貢献を果たしてきました。

   「中国国際放送局日本語版」2022年3月13日

 

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