第13回夏季ダボス会議が7月1日から3日に中国の大連で開催されている。100カ国余りから1900人を超える政治、商業、学術、メディアの代表が参加している。
2019年は新中国成立70周年に当たると共に、中国と世界経済フォーラムの協力40周年にもなる。今回の年次総会で、中国のテーマが議論を盛り上げるのは必至で、来賓は相次ぎ、世界経済に対する中国の貢献と中国がもらたした発展チャンスを称賛している。
世界第2位の経済大国かつ最大の発展途上国として、中国の経済発展とそれが及ぼす影響に注目が集まっている。多くの来賓が、持続的な安定成長と質向上が、世界経済に果たす中国の大きな貢献との見解を示している。
世界的に有名な在宅介護企業のホームインステッド社で役員を務めるデビッド・ワイゲルト氏は記者に対し、「世界経済フォーラムの会員として当社は、中国がグローバル交流協力を促進する重要な作用を果たしていることを目の当たりにし、世界経済に対する中国の貢献から深い印象を受けた」と話した。
ワイゲルト氏が受けた印象は数値でも明らかだ。1979年から2017年までの中国経済の年間成長率は平均9.5%に達し、同時期の世界平均2.9%を大幅に上回った。2006年以降、世界経済に対する中国の貢献率は連続して約30%に達し、世界トップの水準を保っており、グローバル経済の重要な「安定器」かつ強力な動力源となっている。
JPモルガンアジア太平洋地区副主席の李晶氏は7月1日に開催された「中国経済の先行き展望」サブフォーラムで、中国が世界経済に非常に大きな貢献を果たし、世界経済の発展に重要な役割を担っているため、グローバル投資家が中国での投資にとても前向きになっているとの見解を示した。
自動運転技術企業CEOのシダ・ミースラ氏は、中国が工業経済から知識経済へとモデル転換をしていることが、自社のような企業により多くのチャンスをもたらすと同時に、世界経済の発展に新しい貢献を果たすと話した。
経済グローバル化は、世界の大勢で逆転することは無い。保護貿易主義が広がるなか、中国は開放拡大を堅持し、世界と中国がもたらす発展チャンスを共有している。
対外開放の拡大において、中国は責務を果たしている。中国はここ数年にわたり、外商投資参入ネガティブリストの縮小を続け、6月30日には改めて、2019年版の外資参入ネガティブリスト、自由貿易試験区外資参入ネガティブリスト、2019年版外商投資奨励産業目録を発表し、リストの縮小と外商投資の奨励範囲拡大を進めた。
ワイゲルト氏は、ホームインステッド社が数年前に中国市場に参入し、それから中国市場を開拓に努めてきたと紹介。「中国が開放を拡大しており、特に外資参入規制の緩和が当社にはとても重要で、中国市場の参入を後押しした」と説明した。
ミースラ氏は、中国の開放拡大が、中国企業の海外事業開拓につながるだけでなく、国際企業の中国市場参入も円滑化していると指摘。「大規模で潜在力のある中国市場への参入は、まさに当社が望んでいること」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月2日